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2歳児クラス【ハロウィンの楽しみ方】

10月29日(金)

もうすぐハロウィン🎃

私が小さい頃は、ハロウィンパーティーなんてしたことがなかったけれど、いつからかなぁ…大学生くらいの頃から?日本でもハロウィンが年間行事の1つになっていた気がする。

そんな世の中の潮流に乗ってみちゃおう!と、保育園の子ども達とも〝ハロウィンっぽいこと〟をしたいなぁ〜と思って、いくつかハロウィンの製作をしてみた。

すっごく可愛くできて、子ども達も保護者も喜んで飾ってある作品を毎日見ている。

だけど、〝ハロウィン→製作〟というのに、なんだかしっくりこなくって。(自分で考えたのに💦)

うちの保育園は一斉保育ではないから、それぞれのタイミングで製作をする。それはいいんだけど、あの、ハロウィンパーティーらしい【みんなでいっしょが楽しい】という感覚にはならなかったのだ。

お友達がしていることを真似っこするのが大好きな2歳児だからこそ、【みんなで同じ】楽しさを、この機会にやってみたいと思った。

そこで!

すずらんテープで〝ポンポン〟を作って、それを体に巻き付け〝しっぽ〟にしてお散歩に行くことにした!

朝から私がポンポンを作っていると「みんとー!何してるのー?」と、興味を示す子ども達。

年上クラスの子ども達は「私作れるよ!」「私もポンポン作りたい!」と言ってポンポン作りが始まった。

そのうち、メインターゲットの2歳児の子たちも何人かやって来た。

最初は〝テープを手で割く〟ということが分からず、どこに力を入れたら割けるのか?すごく真剣な目つきで試行錯誤していた。

私がテープを割いて見せると、次第に力の入れ方がわかってきたようで、気付いたら2歳児もポンポン作りの一員となっていた。

その真剣な表情は、〝初めて〟割くという手法を知った面白さを目と指先で味わっているようだった。

子ども達の力も借りて、散歩出発までに全員分のポンポンが完成した!

「嫌がる子もいるだろうから、付けたい子だけでいっかぁ〜」と軽い気持ちで「もうすぐハロウィンだから、おしりにポンポンつけて変身してお散歩行こっかな〜って思うんやけど、付けたい人〜?」と聞いてみると、みんなノリノリで見事に2歳児全員のおしりにふりふりのポンポンが装着された♡

まさか全員付けると思っていなくて、驚きが大きかったけど【みんなと同じ】【楽しさの共有】を子ども達が求めているのを改めて感じた。

うちの保育園は、運動会やお遊戯会がないので、子ども達は〝衣装〟を着る機会がない。そんな中、初めて友だちと同じものを身に付けたものだから「やったぁ!」「〇〇ちゃんと同じ!」「かわいいでしょ〜!」「みてみて〜!」と、大興奮。

給食スタッフ、周りの保育スタッフ、お散歩中にも、いつも挨拶している歯医者さんや、工事現場の人、公園でゲートボールをしているおばちゃん達などに、おしりをふりふりしてアピールしていた。

「恐竜のしっぽだぜっ☆」の子もいれば
「クマちゃんだよ〜♪」の子もいた。

同じポンポンをつけていても、それぞれのイメージが違っていて面白いなと思った。

子ども達も「〇〇くんは、恐竜なんだね!」「カッコいいね!」などと言って、違いを受け入れているのも素敵だなと思った!

その心をずっと持っていて欲しいなぁ。

今回、2歳児に対して、ハロウィン行事の意味については、あえて話をしなかった。

【ハロウィンっていつもと違ってなんか楽しかった】【みんなと同じポンポンつけて散歩して嬉しかった】という思い出が【ところで、ハロウィンって何だろう?】という興味に繋がると思ったからだ。

ハロウィンという行事をきっかけにして、子どもたちの楽しい思い出がまた1つできて、テープを割くという手法も学び、いつもと違う特別感を味わった。

2歳児にとっては、これで十分だと思った。

日本には、色んな行事があるけれど、保育者の押し付けにならないように、〝子どもの姿・興味〟と〝保育者のねらい〟を照らし合わせて楽しく取り組んでいきたい。

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