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「サボる」は尾崎豊のための単語!? ── 語源から単語を考えてみよう

こんにちは、こんばんは。相川です。
さて突然ですが、「サボる」という単語の語源、ご存知でしょうか。
皆さんは日常でわりとこの単語を使うと思うのですが、語源を知っている人はそれ程多いわけではないと思います。
まあでも、ちょっと物知りの人ならしたり顔で「サボタージュが語源だよね、知ってるよ」なんて答えるかもしれません。
サボるの語源はフランス語のサボタージュにある訳ですが、では「サボタージュ」の元々の意味は分かりますか?
実はこれ、「破壊活動」って意味なんです。
なんでそうなるの?そう思った人もいるかも知れません。それには、産業革命が大きく関係してきます。
時は19世紀。色々なものが機械で大量生産されるようになった時代です。そしてその結果労働者が大量に出てきますが、その労働者達は雇う側である資本家に対して、非常に弱い立場にありました。だからこそ、彼らは組合を作り、団結して交渉にあたったのです。
そしてその団体交渉のひとつとして、木靴(サボ)で機械をボコボコに破壊し、労働争議に当たる。これがサボタージュ本来の意味です。
が。そこから転じて、サボタージュは仕事をやらない事で抗議するということ全体を指すようになりました。
そしてその「仕事をしない」という要素だけを抜き出して使われるようになったのが、そう「サボる」という単語です。
こう見るとめちゃくちゃ変遷してますね……
だから、本来の意味に準ずるなら、サボるという条件を満たすにはただ休むだけではダメで、窓ガラスを割り、盗んだバイクで走り出すような、そのくらいのことをしないといけない訳です。学校に、公権力に反旗を翻せ!ということですね。
そして盗んだバイクで走り出すと言えばそう、我らが尾崎豊ですよね。だから、語源から考えるとサボるという単語は尾崎豊のためのものなのかもしれません。
それでは、ここで「語源から考える単語シリーズ 第1回」を終わろうと思います。
ちょっと待ってください。
尾崎豊は窓ガラスを割って盗んだバイクで走り出せばそれで終わりなのですが、残されたみんなはどうなるでしょうか。一部の人は尾崎豊みたいに盗んだバイクで走り出せば良いのですが、みんなの分のバイクがある訳ではありません。
そう、残された人達は、逃げることも出来ずに、帰ってこない尾崎豊のために先生に怒られるのです。こってりと。非常に不公正です。
だから僕は、みんなの為に、窓ガラスを割って先生のバイクを盗むことはせずただ学校を早退するだけにします。
それがみんなの為になるので。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。この記事が気に入ったら、シェアや評価、Twitterのフォローなんかもお願いします。

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