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ほぼゼロからはじめる「Ancarのブランドつくり」

こんにちは。Ancarのなかの人、mattsunです。今回はAncarのブランドつくりについてのお話し。3月頃から通常業務と平行してコツコツと進めていた内容を公開します!

※この記事は、株式会社Ancarのアドベントカレンダー2019の12/23分として公開されています。

1. あるようで無い、Ancarと言う人格

2018年2月に入社した頃、状況把握の為諸々ファイルを探索しました。その結果、ほぼ何も無かった...。ペルソナやMission/Visionはありましたが、ほとんどは社長の頭の中と言った現状でした。
しかしアウトプットは出さねばならない為、ヒアリングとミッション・ビジョンを元に制作に取り組んで行きました。

個人的なお話をさせてもらうと、元々存在しているものや薄れてしまったとしても長く続いているモノ・コトが大好きです。そこには想いや誰かの積み重ねた経験からの導きで出した答えだったりと何かしらのストーリーが必ずあります。デザインは無から有ではないのでこう行った掘り出し作業が重要なファクターとして感じています。デザイナーは地道な思考や作業の繰り返しなのです。

そんな中、6月に新ロゴへリニューアルするとの吉報が!昨年末からロゴを変える計画がありここで改めて、Ancarのミッションがシンボルとして凝縮され 対内的にも対外的にも再発信するチャンスが到来。
詳細はこちらを ▶︎ https://note.com/mzd/n/nb7df534de07d
新ロゴリリースと共にサービスサイトもリニューアルを行い、もやもやしていた部分が少し前進です。

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スピードを保ちつつ良いアウトプットを出すには厳しい状況には変わりなく、ガイドラインも人格も無い(定義されて無い)のであれば作ってしまおう!とまずは、ブランドつくりをスタートさせました。

2. まずはヒアリングから

代表をはじめに社員全員にヒアリングを実施。幾つかの項目を決め、基本はフランクにヒアリングを行いました。初めて知ることや、ロールが変わると見え方が違っていたりと豊作でした。

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↑実際のヒアリング内容
当時、サイトの改善施策もあった為その内容も含めたヒアリング内容に

3. Ancarのアイデンティティとは...

次にフレームワーク(アイデンティティプリズム)を用いてヒアリング内容とミッションを当てはめて行きます。何となく思っていたこと、何となく決めていたことが文章として記すだけで認識が共通化されて共有できる形となりました。時間がかかると思いましたが、意外とAncarをブランディングして行く上での必要なブランド要素がこのフレームワークで見える化されてきました。

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ブランドを考えて行く上で、まず最初にアイデンティティの見つめ直しから始まります。そこから対外的にどう発信して行きたいかを検討して行くのがベターです。中身がスカスカだといくら宣伝しても失敗に終わります。いわゆる張りぼて状態...。凄みがあるからこその宣伝方法・宣伝効果が得られます。

4. フィロソフィー

アイデンティティプリズムから、Ancarを構成する重要な要素を凝縮させると3つのワードに集約されます。

1. 安心・安全(安心・安全な移動体験、情報の透明化、工場、豊かさ)
2. 上品(ON,OFFを楽しむ大人、テクノロジー)
3. オープン(情報の透明化、フレンドリーな工場、わからないを無くす)

これは、Ancarでモノゴトを考える上でのフィロソフィーに当たります。「安心・安全」はサービスを運営する上で必ず守るべきことであり、現状の中古車業界(安全なクルマとは限ら無い)をより安心・安全にする為に活動するAncarとして掲げるMissionでもあります。
「上品」はそんな安心・安全を構築できるからこそ、全力で愉しめる上質なカーライフ(世界観)を表します。また、上品さを保つ為の努力も怠らずに常に最新の状態へと進む姿勢。
「オープン」は、Ancarの人格を表す言葉であり、社内の雰囲気や個々人を象徴できる言葉でもあります。オープンな性格をもっているからこそ、包み隠さず公開しますし、関わってくださる方にクルマのわからないを無くす作用もあります。中古車と言うブラックボックスを明らかにする事(情報の透明化)もAncarの使命でもあり重要な要素となっています。

5. ブランドコンセプトを考える

ブランドつくりの大詰めです。このフェーズでは、対内的・対外的な目線を考えつつコンセプト(発信メッセージ)を作り上げる必要があります。

ブランディング.001

「安心安全・上品・オープン」Ancarのスタイル、そして業界の先駆者であることを発信する。Ancarらしさが出る・語りかけることによって、クルマに詳しい人〜知らない人まで納得させ、共感してもらい、先導者としてかっこいい姿で在るべきではないだろうか。

そう、今までは具体的なメリットばかり発信していました。それではアイデンティティも無ければ、他社比較しても記憶に残ら無いといった状況でした。フィロソフィーからも独自性があるにも関わらずうまく伝達できてい無い、これが問題のひとつです。しっかりと、本来伝えたい事を見極め正しく伝わる発信方法を検討して実行する、そのためのブランドつくりです。

余談:なぜ抽象度をあげるかの理由はは、こちらを検索してみてください「ハミルトンの印象形成実験」(断片的な情報よりも概念的な捉え方をする方が記憶に残りやすいといった内容です)

フィロソフィーからブランドコンセプトとなるべく言葉を探し、3つのワードを提案しました。正直その前にも、視覚表現のコンセプトやセカンダリーカラー定義などを必要に刈られて決めようとしていましたが、ブランドコンセプトを固めなければ前に進めず、玉砕していました...。やはりこの基準を決めなければちぐはぐでブレたものになりかねません。
3つの中から決まったのが「Smart car life」!この方向性で今後TRYすることが無事決定しました。理由としては、Smartさは人・機能・IT要素を兼ね備え、フィロソフィーとの親和性も高さから。
賢く先進的なスタイル=Smartと定義し展開していきます!

1. Smart car life
2. Simple(欲しい人へ売る、売りたい人から買う。ただそれだけ)
3. Deep(クルマにdeepになる。)

Ancarって何?ブランドのお話.001

6. さいごに

ブランディングの序盤、ブランドつくりについて今回取り組んだ内容をまとめました。次のフェーズでは社内浸透やデザインの改修、ブランドの適用範囲やPR方針などなどブランディングを行う上でやるとこはたくさんあります!それでもこの基盤作りが一番大事な部分です。読んで頂いた方の参考になれば幸いです。


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