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もっと快適に!ツーリングスペシャルにフル改造(その2)

前回のリアキャリア設置で積載は最低限確保できましたが、ベトナムのど田舎に行くことを考えると色々と不安。そこそこ長距離で数日のツーリング旅行を安全かつ楽しめるようにもう少し工夫します。
(大変イキって書いておりますが、モノや情報が限られているベトナムの田舎ダナンでチャレンジしていますので大目に見てくださいませ )

必要そうなのは

  • 手元の小物収納

  • カブのようなペダル

  • ちゃんと音がなるホーン

  • 明るいライト

  • 風防

でしょうか。難しそうなライト増設はWinner X でyoutube検索をすると色々と出てきましたが、風防は 現行車種では見つけることが出来ませんでした。

小物はLAZADAで注文!

以下のものをLAZADAでゲット。 (Lazadaは東南アジア版のAmazonみたいなサービスです)

カブ風シフトペダル

カブなど商用バイクでおなじみのやつです。
クロックスなどでチョットそこまで、とか皮靴などを履いていて靴を傷めたくない時に便利なだけでなく、旅先で不慮の事故などで足が痛い時に威力を発揮します

お値段は 95k + 送料10k ドン で600円ちょい

9.5万ドン + 送料1万ドン で600円ちょい

ちなみに正式にはブランコ式シフトペダル、っていうみたいです。勉強になりました。関係ないですがカブ乗ってる人は優しそうですよね。なんとく…w

小型キーボックス

ハンドルの下に設置できる小さいキー付きの箱。ウェスとかちょっとしたもの(後述のスロットルアシストとか)の収納に。

お値段は 105k + 送料10k ドン で660円ちょいでした。安い!

デンソーのホーン

Winner X 君はとにかく装備が最低限。USB電源も最近やっとついたようで「おれはスポーツ車なんだ!」という主張が激しいのです。

その甲斐もあって重たそうなセンタースタンドや純正マフラーがついた状態でも122kgなのでしょうが、50cc車のような「ミ~~~~」というか細い音だとホーンで通過を知らせるのが一般的なベトナムでは危険なのです。 

安全のためトヨタ車と同じサウンドに(笑

気になるお値段は… 92700vnd (88k + 送料20k -割引)で約550円。安い!DENSOの偽物が出回っているそうなので装着まで安心できませんが。。。

ベトナムでのホーンは意味が違う

日本では法律を読むとホボ鳴らす場面が無いくらいの厳しい規定なので、国内では数年に1度も使わない派なのですが、

車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。

道交法第54条

しかし、ここはベトナムなのです。法治国家ですらありませんから。

無免、ノーヘル、逆走、過積載。俺が俺が!と皆で喋りながら並走、と
何でもありの田舎の不良中学校状態なのがバイクでギッチギチなベトナムの道路です

ちなみに、前回NOTEで書きましたが↓サイレンサーを変えるなんて「下品〜!」っとアップグレードした後で周りの日本人から苦笑いをされたりしましたが、ベトナム人からは「おお、安全でいいね!」と高評価。音を聞かせてみれ?と言われることも。さすが、バイクに乗ってない人は老人と小学生以下くらいのバイク大国ベトナム。

安心安全な日本の感覚では「ホーンはホーンじゃろうが?!」と思われるかもですが、全く状況が違います。

ベトナムは8割超の人がバイク通勤で、50ccや電動バイクは無免OK。 なので子供も普通に乗っています。

スマホ使いながら逆走してくるとかも毎日見ます。
道路の幅が大きすぎて仕方ないか、という場所も結構あります。

日本との違いとして大きいのが、信号があまりないこと。道路の整備がまだまだです。
ルールではほとんどの交差点では赤信号で右折OK(※右側通行です)
特別表示がなければ赤信号でバイクは右折出来るため、直進していると右からどんどん合流してきます。そして、合流車は周り見ずに関係なく入ってきます。ほぼ100%の人が自分が進む方向しか見ずに交差点を右折して来るのです。

ルールとか言ってる場合じゃないんです、生活が先。

このあたり、元々は舗装路が少なかったり子供もいるため、皆が20~30km/hで走る想定では無いかと思います。大都市でも皆さん驚くほどゆっくり走行。片側3車線の大きな道路でも超低速、チャリンコ級で走るおばちゃんや女学生がスマホ見ながらライディング….初めの頃は何度も追突しそうになりました。

そんなわけで、日本と違う環境なベトナムでは交差点に侵入する前にホーンを鳴らすのは一般的な「安全サイン」だったりします。

スロットルアシスト

長時間アクセルを握っていると疲れますので、長距離ではいつも愛用しています。食事とか宿泊場所で外したあとなくしたりするので予備をゲット。

◯ンスター印のパチもんです

お値段は17k 送料19k +割引で 31,467ドン(187円)でした。
(※本体17000ドン=約100円です。)
上記のキーボックスと同じお店で購入したのに別送、本体が安すぎて送料のほうが高いとか…ベトナムらしいですね。

おまけでこんなウェス?が1枚もらえました。これ便利!

ちなみに、アマゾンで全く同じものが売ってまして680円。
500円どこから来たのでしょうか?たぶん人件費と送料。色々丸見えになってしまう厳しい時代です。

サイドバッグ

自転車用なのですが、フックとかあるので一旦ご注文。
このあいだ付けたGIVIのサイドフレームにつかない場合はどうしよう。。。

射幸心〜♪射幸心!LAZADAはそれがないと使えないサービスです

気になるお値段は 999,999ドン(6000円)だったのですが、購入時にたまたまタイムセールで647000ドン約3800円で買えました。
ラッキー!!

なんて書いている間にカバンが到着。

裏側。通販サイトの写真の通り全体に問題無い製品が届きました。
届いてから気が付きましたがパニアフレームの上部がナナメ。。。
やっぱりフィットしない。。
フレームの太さとサイズはぴったりなので調整すれば大丈夫そうです
下側にある留め具を使うことでバッチリ固定できました
トップボックスにはPCなど機材を入れても3〜4泊は問題なく行けそうです。
残念ながらマフラーがあるので右はダメそうです。勢いで2つ買わなくてよかった。。。

パーツを実装!!

いつものお店にパーツを持ち込み、組み込みを交渉。あっさりOKをもらいます。


まずは簡単な箱の取り付け。が、ギリギリサイズで結構大変そうです

箱が付きました!スロットルアシストや手袋がココに入れられるのは超便利なのです。

ジャストサイズ!

カブペダルも装着!

この部分はステップをまるごと取り外して結構めんどくさ作業になります。嫌な顔一つせず、ちゃかちゃか交換を進めるスタッフさんに感謝。

DENSOのホーンは1つだけ

ホーンはこのライトの位置にありまして、1つ分しかスペースがないため一旦Highの方を取り付けていただき工事おわり。(しかしこの作業は後に無駄になるのでした)

初期型はココにライトがあったようですが現行車はホーンがついています。今回のDENSOのもこの位置に交換で付きましたが。。。1つだけ。

よく見ると裏側にホーンのへそがみえます。

気になる工賃は 50,000VND (300円) 。。。この暑いさなかにそれはないだろう、、、さっき冷たいミネラルウォーターボトルももらってるしぃ。
ということでチップを渡しますが、「いいってば〜」と受け取ろうとしません。ベトナムってこういうの多いなー。引っ込めたくないから渡しますけどw


目玉のライト増設…しかし

お店では扱ってないが「ココへ行け」とgoogle map に場所を入力してくださいました。幸い数kmの距離なので向かいます。

向かった先のお店で交渉をすると、結構高い。

Winner X、軽くて力があり良いバイクなのですがど田舎ツーリングで致命的な欠点になりそうなのが暗いライト。感覚的には現行PCX125の7-8割?

昨日も現地の人に「そのバイク、ツーリングで田舎へ行くと暗くて怖くない?」と言われなるほど気の所為ではないようです。

調べるとKENZOという聞いたことあるようなメーカーのCX60がおすすめらしい。調べたら32W。小型バイクは100Wくの電力でデフォルトで半分強使うらしいのですが、いまいち本当のところがわかりません。

せっかく調べたのにお店にはCX60は製品は無い!というので別の製品がつくことに。5000円と言われましたが、LAZADAで後で調べたら2000円弱。ぼったくられた。。。

L4X SST20 というもののようです。ボッタクリよりも耐久性が気になります。。。

さて、DENSOのホーンの場所に取り付けるため、ホーンは別場所へステーをこしらえて設置するそうで、スタッフAさんがワンオフパーツを作り始めました。安全眼鏡とグローブをしてください!!(っと心のなかで叫ぶベトナム語できないマン)

その裏ではスタッフBさんがなにやら配線みたいなものをつくってました。

ラジエターの上にある僅かな隙間に装着!


ライトは簡単には追加できない

入れ替えと違い、追加だとスイッチ増設をするか特殊なリレー?をかませるかってことに成るようで、こちらの専門ショップは後者の方法で対処。
具体的には純正のライトのHI / LOW スイッチの間に何やら難しそうな回路を噛ませ、
HI ー>増設ビームON/OFF、押しっぱなしー>点滅パッシング
LOW -> ノーマルのライトのON/OFF 
みたいな器用な実装となりました。

初めからこの形で売るか、mainのライトを明るくしてくださいホンダさん!


ロボットアニメ風。起動するとまぶしーですよ

大きな風防の下に明るいライト、というのを目指していましたが一旦これでOKとします。ホーンも車の音になったし、夜の峠道での安全性はかなり向上したでしょう。

こんな山道でも、これなら大丈夫なはず!ホーンも車用だし♪

ちなみにこちらでかかった金額はライトやホーン移設で 1,500,000VND (9000円。円安が憎い。。)


実装結果

地味ですがこんな感じになりました。ライトは体感でノーマルより3〜4倍は地面が明るく見えるようになったと思います。(元が暗すぎるのであまり参考にならないですがw)

ホーン音動画

マフラー音動画

ライト

ライトははっきり違いが分かる結果で満足。

    ノーマル補助灯         ノーマル(補助灯+主灯)    ノーマル+追加ライト

ノーマル状態では常に補助灯+主灯が点灯ですが、改造後はもとからあるHi/LowスイッチのLowにON/OFFが割り当てられ、Lowを1度押すとノーマル主灯のON/OFF、ダブルクリックで追加灯のON/OFFになっています。
なので昼間は補助灯だけの省エネ君に出来る仕様になったのでした。

こういうスイッチで、通常はロー/ハイビーム切り替え

ノーマルは広く明るくする優秀なライトで、街灯がある都市部の道路では問題ないですが、やはり暗め。山道の街灯が途切れた場所で撮影をしましたが、その差は歴然。目が良くないため薄暗いと不安で、これはヨシッ!

撮影場所へ行く道中も無灯火や整備不良でライトOFFのバイクを何台も見ましたが、明るいライトがあればより遠くではっきり視認出来るためベトナムでは非常に助けになります。 実際の道路では無灯火ライダーがフラフラと側道から寄ってきたりすると、急に出現したように見えて心臓に悪いのです。


ちなみに、斜め上?行くもっとすごいライトが。。。

作業の合間に見せてくれたぐるぐる回る回転するライト。mainのライトを分解していろいろと仕込むようです。ヤン車にしたいわけではないので丁重にお断りいたしました。(笑

ベトナムのサイクロン号だ!へんしーん!


ちなみに海外ではデコライトをスマホで制御する時代になっているようで、こんな動画もありました。すすんでるな〜。


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