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[ライフバランス] 海外(ベトナム)に移住した理由

街が綺麗でゴミが落ちてない、メシウマ、安心安全と世界有数の住みやすい国日本。そんな楽園からわざわざ離れて大嫌いなGやネズミが走り回る賄賂の国ベトナムに行こうと思った理由を公開します。


ベトナムへゆっくり移住

最初に行こうと思ったのは2012年頃で、調査がてらホーチミン市に初めていったのが2013年。キャッチアップが速いビジネスマンはすでに進出を初めて足場を作り始めた頃でしょうか。情弱なのでぼんやり『元気そう、これから成長するね』と興味を持ち始めました。そこから他の国もちょいちょい調査、やっぱりベトナムがいいねということになり、なんやかんやでその後2018年からベトナムでIT関連で仕事に従事して今に至っています。実行が2018年と遅くなったのは、子どもたちが成長し手が離れたことが主な要因でした。


理由1:花粉症がない!

かなり重度の花粉症で他にもカビやブタクサ、稲関係の花粉でもくしゃみが出る体質なので年間3ヶ月くらいは半人前マンになってしまうので毎年時期になると『人生を無駄にしているなぁ』と感じていました。
インターネットが高速化され、どこでも仕事できるノマドワーカーも話題になるようになり羨ましく思っていましたが、実際に花粉の時期に台湾やタイへ旅行して移住熱が高まりました。幸い、今のところベトナムでも花粉症などアレルギーの症状は出ていません。

見ただけで目が痒い。。。

理由2:人口統計

台湾やスペインポルトガルも候補でしたが、決めては人口統計と治安の良さ。台湾は地勢的に危険がありますしスペインは犯罪と言葉の問題(英語だけでは厳しい)がありましたし、先進国で日本同様の高齢化問題がありしかも失業率が高いです。

ベトナムは人口ボーナス中

最近、ついに人口1億人に到達したベトナムはまだまだ若い人が多い国です。出生率は減ってきていますが出産年齢は日本に比べると若く質がかなり違います。

お年寄りが驚くほど少ないのがベトナム。平均年齢30歳

理由3:家族第一主義のベトナム

スペインもそんな雰囲気がありましたがベトナムの経済が今後も明るいと考える理由もここで、多くの人が人生を明るく考えパートナーを見つけて家庭をもつことにポジティブでまたそこに幸福を見い出しています。単純にここだけをとっても『暮らしやすい国』だなと思います。
子供を育て終わり感じたのは『アメリカ風の個人主義、核家族は人間の実態と合わない』でした。人間は本来ジジババ含めた大所帯で子供を育てるように設計されており、だからこそ長生き(ジジババが長生きな家族の生存確率が高かった)という説もあるくらいです。

一人暮らしに憧れるといった短期的な自由への渇望は多くの場合、所有欲や性欲と関係があるのではないかと思いますが、長期的な視野がなく個々に分割された人間は会社や国の支配を受けるだけの弱い存在で、結果として活力を失ったのが今の日本だと思います。

↓若者が経済を加速する、という記事

「早く結婚することで、若い人たちは家族を築くためのスキルを身につけ、より規律正しく家族を大切にするようになり、そこから自分自身に対してより責任を持つようになります」と、生後7か月の乳児を昼寝させながら彼女は語った。」

仕事は二の次、と言うけれど

こうした価値観の違いは仕事でも様々な形で現れます。来たばかりの日本人は子どもの病気などで遅刻や早退をするベトナム人労働者に対してネガティブな反応をしがちですが、家族が一番!人としてはこんなに良いことはありません。良い人たちが作る組織は健全で、時に大きな力を生み出します。
早くに結婚して子を持つこと、である意味日本人より人生設計に真剣であったり、子供っぽく見えても精神年齢が高く人間の理解や交渉力が高い人がいるのもベトナムの側面と思います。逆に日本では肩書は立派でも人間性の面では幼稚な人がたくさんいます。パワハラやセクハラも原因は社会や他人を理解できないとか、自分を適切にコントロールできない人格の幼稚さ、であることが多いのではないでしょうか?

社会主義で労務管理が厳しいこともあり、会社にダラダラいるという日本の悪い習慣も皆無。多くのベトナム人男性は子供の送り迎えなどを担当しているため定時で絶対ダッシュで家庭へ戻ります。これは効率を重視する姿勢に繋がりマネジメントの重要性が増します。世界一と言ってよいほど個人スキルが高く真面目な日本なのに会社や社会の効率が悪い理由は多くの場合マネジメント不在だからです。ベトナムだけでなく家族重視の国の会社の様子は大変勉強になります。

ベトナム政府は少子化に神経をとがらせているようで、これは先に少子化が始まった日本や中国が近くにありその補助として労働を提供しているので、少子化の問題に対しては実感を持って見ているのも日本と違うところかもしれません。

理由4:先行き不安な日本….

日本は少子化問題を知りながら先送りをし続けて取り返しがつかない所まで来ています。医療補助は立派ですが他の福祉はあまり良くない偏りがあり、親の介護で仕事に打ち込めない人も増えているでしょう。
また家庭や子供を持たない単身・子無しカップル世帯が多くなるにつれ、少子化問題の議論もし辛いという、行き止まりの状態にまで煮詰まってしまいました。
海外に住むと決めることで、そうでなくても大変な世代の子どもたちの面倒にならない覚悟もできるのも良いかなと思っています。

日本が今後ますます大変になる理由

はこの動画が詳しいです。

  • 労働人口が更に減る

  • 高齢者が更に増える

  • 税金が上がる

  • 円の価値がへり輸入国の日本は悪い物価高

結果として

税金と円高で可処分所得が減る

消費減

企業業績悪化
投資がし辛い
消費マインド低下

先行き不明、賃金が上げづらい

(スパイラル)

経済悪化が加速

という強烈に厳しい時代がついに到来し、円安も追い打ちをかけている『地獄の入り口』に来たのが今の日本ではないでしょうか。

人口統計の資料を探していたら、この動画がバッチリ説明しているので紹介します

生産年齢人口は1995年をピークにすでに1299万人減少
経済の主役が人口のなんと1割も減少しています。

増えっぱなしの高齢者、減る納税者

世界最高水準の労働参加率、女性の参加率は限界。

これまで後期労働者として頑張った75歳以下の「働く高齢者」が減っていき、「働けない高齢者」が増加していく

労働生産性は上がらず、頑張る国に抜かれ後進国へ

ちなみに22年のOECD38カ国では27位

生産性が低いのは飲食店や宿泊観光など消費者に近い業種ですが、先進国では移民の仕事になっているのがかなり前から普通です。
観光でローマに来たら働いているのは外国人ばっかり、といった経験をされた方は多いのではないでしょうか。

地続きの国が多い海外では国内で金や仕事がなければ出稼ぎに行きお金や知識を持って帰ってくることで新たなイノベーションが起きたり経済の循環があります。 
海に囲まれた日本は他の国よりかなり豊かで安全なので外へ出るのは相当な理由がないと難しいですが、今後はどうでしょうか。

高齢社会への設計ができなかった日本

社会の労働生産性や年金加入者を増やすためにこうした移民政策はもっと早くから少しづつできていれば、と言っても政治家は「仕事を奪われる」と反対されるので出来なかったのでしょう。

欧州ではちなみに外国人労働者は年金制度を支える要です。理由は第2の年金が家賃収入だから。建物の一部や物件を移民が借りることで老齢世帯の重要な収入になるようにイギリスなどでは早くから持ち家を政府が推奨してきました。これは不動産物価の値上がり・税収の増加というボーナスもあります。


本当に大変なのはこれから。。。

変わらない日本

上記の問題は今始まったことではなく以前から予測がでていました。しかし日本の場合は旧業種が既得権化して政治と結びついていることもあり変革は現実的に難しい面があります。また言うのは易いですが実行は大変なのにすでに高齢化が進んでしまい、変更不能な現実をみて危機感から移住の意志が高まったのも事実。

ジリ貧になってからでは遅いので焦りつつ移住をすすめましたが、未来が暗い国に住む子どもたちの時代に家族のリスクヘッジができれば、というのもあります。

住むならダナン!

いざベトナムに来てハノイやホーチミン市をみると環境が悪く、自然がない。。。日本って自然が美しい国なんですよね。当たり前と思っていましたが。しかしダナンに来たら海と山!伊豆?いやいやハワイ?という美しさにやられてしまいました。ダナン、お勧めです!!
外国人の不動産取得は制限があるベトナムですが、集合住宅の40%までは外国人が取得できるため、コンドミニアムなどは購入が可能です。

購入物件を賃貸に出すことも容易なので資産の一部を移して家賃収入を作ってリタイアに備える、という作戦でいます。不動産運用は手間が少なく現地の人とコミュニケーションもあまり必要でないので賃貸を借りるとオーナーが韓国人、とかがダナンでは時々あります。

最近ゲットした初めてのコンドのリフォーム作業風景。意思疎通が大変ですが不動産があると住所登録などもできて生きやすくなる追加効果もあります。

かっこいい部屋にしてください!

リタイアVISAを模索するベトナム

観光がいまいちなこともあり、ベトナム政府は富裕層のリタイアビザを検討しているようで、最近はそれ関係のニュースが増えてきました。タイやマレーシアなど近隣はすでに初めているのでベトナムが正式に導入するのは時間の問題と思われますが、そうなると外国人向けの物件は高騰が予想されるので頑張って物件を探したいと思います!


※良いことばかりではないので一応こちらも…


参考記事:ベトナムが退職後の選択肢として依然としてトップの選択肢である理由

「読者によると、ベトナムには長年滞在できる退職ビザがなく、インフラや医療制度もあまり魅力的ではないという。」


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