シリーズ予告「転ばぬ先のベトナム情報」
ベトナムって実際に良いの?
コロナ前にベトナムブームであった時の記事は今も検索すれば「これからはベトナム」といった記事を読むことが出来ますが、今になって読むとほとんどが広告記事であったり、アフィリエイト目当てのブログ等であることはすぐにピンとくるかと思います。
広告記事などを見て半信半疑でも、ベトナムの安い労働力、右肩上がりの経済、という数値は本当であり「ベトナム人は優秀!」という踊り文句も、社内のマンパワー不足に悩む経営者や、「物価が安くて生活が楽!」などと言われればブラックIT企業で安月給にあえぐ方が興味を持つのは当然と言えます。
そして視察ツアーが再開
ベトナムは3月に観光再開となり、ポストコロナへ邁進していますが日本も9月からワクチン3回接種(ワクチン種類の子弟制限はあり)の人はPCR検査無しで帰国できるようになり、連日多くのビジネスマンがベトナムでの事業を(再)始動すべしとベトナムへ訪れています。
ネットでもそうした投稿をよく見るようになり、私のようなIT系のPMや開発サポートをやっている小規模事業者にも「参考に」と話を聞きに来てくださる方がいらっしゃるようになっています。
ちなみに3月の観光再開では欧米人や韓国の観光客は徐々に戻っていますが、ゼロコロナの中国、戦争しているロシア・ウクライナ、そして日本人は以前からするとめっきり減ったそうです。屈指のリゾート観光地ダナンも日本直行便は未だにありません。
良し悪しは置いて、コロナ対策においても日本は他国と違う路線をとり、違う状況にあります。海外で仕事をしたり、海外のお客様を獲得・満足するためには「違う」というシンプルな事を、当たりのこととして感情抜きに認識することが大切かと思いますが、これがなかなか難しい場合があります。
日本とベトナムの違い、ベトナム特有の違い
当然ながら多くの違いがあります。日本は工業化から100年、識字率は元から高く計算も得意、医療やインフラは世界有数で世界中の人がしる企業名はいくらでもあり資本主義世界でアメリカに次ぐ大国です。
一方のベトナムは共産主義・共産党独裁で中国と同じ仕組みの国で、日本とはまるで違います。
歴史的には最近まで植民地として奴隷的な身分に甘んじていた農業国で、ほとんどの技術文化は他国から譲り受けた、いわば即席の技術による開発途上国で、今も最貧国の一角を占めていると言って良い、日本とは正反対の所が多い国です。
記事を書こうと思ったきっかけ
2013年から複数回、トータルで4年ほどベトナムへ来てIT/クリエイティブの制作やマネジメントに携わってきましたが、専任の方々の中にはそもそもベトナムの風土やベトナムの業務レベルが合わなかったり、精神的・身体的に調子を崩して帰国される方も少なくありませんでした。
コロナ前にもそうした問題は有りましたが、コロナで更に加速し多くの方が日本に戻られました。また来ている間にも体調諸々で力が出せず「O年も無駄にしてしまった」という話もよく聞くようになりました。
日系企業では出張から帰ると業績が良すぎても出る杭を打つケースや、減点主義で批判され経営者の失敗のしっぽ切りのような形で退職される方も少なくありません。特に現地代表ではそうなりやすいようです。
これまでの経験を、これから来る方や事業を始めようと考える方のお役に立てたく、ベトナムの違いやベトナムの現実について書いていきたいと思います。
もし特にお知りになりたいこと、不安なことなどがありましたらご質問をいただけると嬉しいです
需要があればよりがんばれますので、みなさまどうか応援をよろしくお願いいたします。
(つづきの記事)
転ばぬ先のベトナム情報(1) 予備知識編
https://note.com/mz700/n/n45c0757448fa
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