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試練の連鎖

こんにちは。mywayのμ(ミュー)です。

大学4年生の1年間は実家に戻りバイトに明け暮れていました。
就職活動は本当に受けたいところだけ数社受け、個別指導もやっている少人数制の塾から無事に内定をいただくことができ、長期休みの講習時にバイトという形で実習が始まりました。

そのほかの時間も、家にいると母のご機嫌を窺い続けないといけないので、バイトを掛け持ちしたり、出かける予定を入れたりしてなるべく家にいないようにしました。

母の都合で突然バイト開始3時間前に「休みなさい」と言われ、代打が見つからないから無理だと断ると、一日中機嫌が悪かったこともありました。

早く家を出たい。しかし、その理由が母から離れたいからであると伝えたら、一所懸命に育ててくれた母を傷つけてしまう。それは絶対に嫌だ。

ということで、就職した1年目の23歳で結婚して堂々と家を出ることにしたのでした。若気の至りというやつです 笑


追伸:
この一週間、北海道の我が家に母が来ておりましたが、夫が帰省中のため母とふたりだけで過ごしました。母とふたりだけの生活は、神戸の大学に進学が決まり住む家を決めに行って以来のこと。たくさんの話をしました。

母はとにかく試練続きの人生で、愛情を感じられなかった幼少期、厳しい父親、義父母との確執、夫(私の父)との関係、息子の病気etc…
若いときには父親からやりたいことを反対され、渋々、叔父の会社に勤めるも、夢が諦めきれずに無断欠勤して家出をした時期もあったと、初めて聞きました。母もなかなかやりますね 笑

ただ、解消されていないトラウマが山のようにあって蓋をし続けているので、いまだに生きづらさを抱えています。相手がすでに亡くなっていたとしても記憶の中で生き続けているので、フラッシュバックが起こるたびに苦しめられてしまいます。

その一方で、自分が経験した嫌なことをさせたくないからと、私が神戸の大学に行きたいと言った時も父の反対を押し切り行かせてくれたり、結婚生活に苦しみうつ状態になっていた時にも「帰ってきていいよ」と手を差し伸べてくれたり、様々な場面で助けてくれました。
それができたのも、その厳しい試練を乗り越えてきた母だからこそ。
負の連鎖を断ち切ってくれたことは、私だけではなく私の娘の人生をも良い方向に変えてくれました。

「お母さんのお陰で今の私や娘の幸せがあるんだよ」と、感謝の言葉とともにそのことを伝えたら、少しだけ自分の人生の意義が見いだせたようでホッとしていました。

滞在中は、片道200kmかけて行きたいところへ行き、美味しいものを一緒に食べて、旬のカボチャやリンゴ、ジャム、パンなどをいっぱいカバンに詰め、大満足で神奈川に戻っていきました。

自分の中で長年抱えていた母との確執を、数年前に解消できて本当に良かったと心から思いました。
あと何回来られるかな。あと、どれだけ親孝行ができるかな。

私たちはいつこの世から卒業するかわからないから、好きなことをして生きていっていいんだよ。自分の人生、自分のために生きてください。

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