akogare

96年生まれ。映画と角打ち。音楽とことば。

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最近の記事

角を打つ、十一。

角打ちで震えた。 数年の記録をすっ飛ばしてしれっと再開しておりますが、 角打ちであんな気持ちになったのは初めてで。 門司-魚住酒店 角打ちの聖地と言ってしまいたい、北九州に突然(ついに)行ってきたわけですが、数ある角打ちの中でも特に歴史の古いと言われているお店。後から調べたところによると、1945年に現在の場所に移転され、それ以前から歴史があるよう。 門司港駅から徒歩10分ほど、路地に入る坂道にポツンと、しかし堂々と佇んでいる。 入り口に掲げられた『魚住』という看板に

    • 角を打つ、十。

      また時間が空いてしまった、、記録再開。 飯島酒店-牛込神楽坂 ここはいちばん多く行っている場所。お店の人にもお客さんにも顔を覚えてもらっているのはきっとここだけ。自分にとって角打ちでこんな場所ができると思わなかったな…。なんだかんだしばらく行けていないなと思っていたら、余計行けない状況に。 しかしこの前、自粛明け数ヶ月ぶりでマスクして行ったら、一瞬の間ののち、また笑顔で迎えてくれた。マスクで誰だかわからなかった、と、笑い合う。この懐かしさ。いつでも安心してしまう場所。

      • 角を打つ、九。

        喜多屋酒店-田端 常連のおじさんたちでひしめくなか、我ながらなかなか勇気ある一歩だった、と思う。 しかし、その一歩ではじまるのが角打ちの魅力ある世界。踏み出さないと、始まらない。 男性客のみ。おそるおそる足を踏み入れると、常連客らしいおじちゃんがスペースを空けてくれた。木のカウンターや店内に貼られたポスターに歴史を感じる。缶ビールとピーナッツか何かを開け、粛々と飲み始める。こんな状況にもすっかり慣れてきてしまった、21歳。。これももう三年近く前だ。 さすがに少し肩身が狭

        • 角を打つ、八。

          こんなに外で呑んでいないのはお酒を始めてからはじめてのことだ。そろそろ、街に出たい、街に触れたい。 鈴木酒販-秋葉原 就活終わりに向かった、もう2年以上も前のことか。。 帰りに走って転んでコートが破けた思い出。 秋葉原の繁華街を抜けると、万世橋の近くに佇んでいる。住所的には神田か。きれいな店内、入りやすかった。しかし就活スーツに就活カバンでひとりで呑み出したものだから、面接失敗のやけなどと思われていただろうか、、 日本酒の種類が豊富で、燗酒のための機械も設置されて

        角を打つ、十一。

          角を打つ、七。

          モリタヤ酒店-南千住 2年近く経とうとしている今だから白状すること、 バイト前に、一杯やってしまった、、 短期バイト、仕事の内容上、都内のあちこちをまわってそこで作業をするものだったのだが、そもそも私の住まいは埼玉で、都内といえば、いつもだいたい行く場所は決まっている。 そのバイトでは、なかなか普段は行かないようなところにも行かざるを得ないわけで。 そこに角打ちがあると聞いたら、見逃すことはできないわけで。。 一応、ちゃんとバイトが始まる前に冷ますくらいの時間はあると

          角を打つ、七。

          角を打つ、六。

          田口屋-森下 ここが人生初のひとり角打ちデビューだった、はず!(大事な記憶がうすい、、)去年の年明け。 実際かなり入りやすいところを選んだ。 慣れないで行くと困っちゃうルールとか、常連さんでいっぱいなんて雰囲気がなさそうなところ.. 赤ちょうちんがぶら下がった緑の屋根という渋い外観に、広めの店内にはぎっしりお酒が並べられていて、年月を感じさせながらも比較的きれいな酒屋さんといった感じ。先客はいない。 店内をぐるっと見回し、初めてのソロデビューに躊躇いながら、奥にい

          角を打つ、六。

          角を打つ、五。

          これで角打ちも数軒目。そのシステムや、お店によるちがいにもだんだん慣れてきた。まだ当時一人では挑戦できていなかったけれど、、それにしても、最初は何も考えずに角打ちという場所に足を踏み入れたが、何にそんなに惹かれてしまうのか。。 もちろん、当時まだ学生だった私にはお酒の安さという面で驚き、魅力だったのも事実だ。今まで学生間で飲んでいたお酒はなんだったのかと。しかし、明らかにそれ以上に、探求心をくすぐられるものがある。安酒を出す店に行けばいいというのとは全く違うのだ。お店の佇ま

          角を打つ、五。

          角を打つ、四。

          三河屋酒店-神保町 二年前の春、平日の夜。虎の門という住所からしてどんなところなんだろうとドキドキして向かうと、赤ちょうちんとともに「MIKAWAYA」というのれん。酒屋さん、だ。 大きなテーブルがいくつか並べられていて、椅子もある。仕事帰りらしきお客さんたちで賑わっていた。ポテサラ、ピザ、冷奴、おでん、などなど、食事のメニューも豊富。テレビもあって、今まで訪れた角打ちに比べると、立ち飲み屋という雰囲気が強い。ここは女性でも複数人でも気軽に入れそう。 この日

          角を打つ、四。

          角を打つ、三。

          十一屋能村酒店-千石 二年前の年明け。千石という土地自体初めて降り立った。 ここは今まで訪れた場所とはまたちがう、立ち飲みスペースがあるわけでもなく、外観は「十一屋酒店」という看板が掲げられ、昔からの雰囲気を引き継ぐ酒屋さんそのもの。 店内は、酒販スペースと簡易な椅子と机が置かれた飲みスペースとわかれている。冬だったから、ストーブがついていて、ぽかぽかしていた。 常連らしきおじいさんがひとり、若い店主(息子さん?)と世間話で盛り上がっている。 バ

          角を打つ、三。

          角を打つ、二。

          行った順番通りではないかもしれないが、これまで訪れた場所の記録、記憶。 根本酒店-初台 新宿という都会を抜けて、初台駅から少し歩いたところにある、猫がいる角打ち。ここを訪れたのも、三年前くらい。 生ビールあります、という大きなのれんスタンド。車が停まってるななんて思ったら、その奥に立ち飲みスペースが。ビールケースを積んだ簡易なテーブル。平日の夜、すでに仕事終わりのサラリーマンがちらほら。ショーケースにお酒がぎっしり並べられていて、スナックや駄菓子もその横に並ぶ。 立ち

          角を打つ、二。

          角を打つ、一。

          三兵酒店-池袋 人生初の角打ちはたしかここだった。たしか、、 池袋北口近く、夜になると賑わってくる繁華街のなか紛れるように佇んでいる。 まだお酒の楽しみ方なんてわかっていない、あれは3年前くらいか。ただ、お酒は好きだったし、きっと弱くもない性質だろうと気づいてきたころ。 角打ちという言葉すら、知り合いから耳にしたことがある程度。 そのころ、飲むといえばチェーンの居酒屋や街の大衆居酒屋ばかりで、立ち飲みというスタイルにすら慣れていなかった。 平日の昼だったか、こじん

          角を打つ、一。