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オブセッション / Obsession

デザイナー:Dan Hallagan
アートワーク:Dan Hallagan
出版社:Kayenta Games
プレイ時間:30~90分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

イギリスを舞台に没落した家の名声を取り戻すべく、有力貴族の皆様を接待していくゲームです。

ザックリとやることを書くと、貴族を自分の屋敷にある施設に呼んで、パーティやスポーツなどを催す事で、貴族との関係を築いて家柄を高めていく。そして、貴族からの報酬を元に、屋敷に更なる施設を建設し、またパーティを行う。そんな感じ。

ゲーム開始時に、プレイヤーは1つの家とその家族。そして、初期の施設と様々な使用人を受けとります。家ごとに、初期セットアップが少し異なり、家ごとの特徴になっています。

我が家の家族と使用人コマ。有力貴族に取り入って家名を上げていくのだ。

ゲームは4シーズン行います。1シーズンは3ラウンド。1シーズンの最後には求婚ラウンドと言う特殊なラウンドがあります。あと、スタートプレイヤーが変わったり。

緑のマスがシーズンの終わり。ボードに置かれているカードは、シーズン中に集めると良い建物の種類とその報酬。

各ラウンドでは、イベントがあれば、それが処理されます。それが終わったら、自分の家の施設を1つ選びます。施設には必要な名声、コストとして支払う使用人報酬が書かれています。さらにはその施設に呼ばなければいけない貴族の人数と条件もあります。

初期施設。手番にはここから1つ選んでアクションとして実行する。施設は使うと裏面になって勝利点が増える。

例えば、『2Ladies』であれば手元から女性を2枚プレイしないといけない。プレイするカード側にも条件があり、家の名声とその人専属になる使用人が必要になります。ちゃんと男性には男性の使用人女性にはメイドさんが付かないといけません。VIP的な人だと2人とか付かないと納得しない。

選んだ施設は白の使用人が必要。さらにお客様専属の使用人として緑と紫の使用人がいる。

条件が満たされたら、タイルに白字で書かれた報酬と貴族カードの右下に書かれた報酬を受けとります。

名声で黒キューブが進む『5→1』に移動するとレベルが上がって、より良い施設とお客を使えるようになる。

報酬はお金、名声、そして新たな貴族カードなどがあります。得点カードを直接ゲットしにいくようなものもある。

最後の方はタイルもたくさん並ぶ。強いタイルは条件が厳しいが、裏面の得点が高い。

報酬を受け取ったら、使ったカードは捨て札に、使用人は控え室的な所に移ります。控え室の使用人は手番がくる度に移動して、通常は2手番後に再び使えるようになります。

使った使用人は左端に。手番がくる度に右に移って、右端に来ると使えるようになる。

さらに使用したタイルは裏面になり得点をもたらします。そのかわり、ちょっと効果が弱くなったりする。

それが終わったら、新たな施設を建設することが可能になります。施設はマーケットから購入しますが、強いタイルほど高くなるようになっています。建ててるだけで名声が毎手番上がっていくモニュメントなどは額面の金額に上乗せでお金を要求してきます。基本的には各ラウンドで1枚

ディスプレイに並んだ施設タイル。タイルには番号が付いていて、強いタイルは補充されても値下がりしない。

手番の流れはこんな感じですが、アクションを行う代わりにパスを選ぶこともできます。パスをするとアクションはできませんが、代わりに使用人が全員使用可能になり、捨て札になった貴族カードが手元に戻ってきます。一応、施設が買えたりお小遣いを貰うか、マーケットを入れ換えたりもできる。

これを繰り返してシーズンの終わりになると求婚ラウンドになります。求婚ラウンドでは、シーズン開始時に公開された色の施設から得られる勝利点が一番高いプレイヤーに得点カードスペシャルな貴族カードを次のシーズン使える権利が得られます。

得点カードはゲーム中に捨てる事で、記載された効果を発動することも可能。

このカードは高めの得点が付いているので、最後の求婚ラウンドで獲得すると美味しい。

ゲームが終了したら、得点計算です。貴族カードの点数、施設の点数、得点カード、そしてゲーム開始時に配られたり、途中でゲットした目標カードの点数を合計して、最も点数の高いプレイヤーの勝利です。

目標カードは求婚ラウンドの度に1枚捨てる事になる。ゲーム終了時に達成できていたら得点。

■遊んだ感想

タイルとカードの組み合わせでアクションを決めるシステムが独特な感覚。

一部のタイルを除いてイラストがなかったりと、比較的地味なコンポーネントなので、テーマに対して華やかさに欠ける印象があります。

しかしながら、システム面は独自性がある印象で、アクションの基となる施設タイルにどの貴族カードを追加していくのかを考えていくのが面白いポイントでした。

7人も招待しないといけないので、もう大変。裏面が8人招待になってるけど、やれんの?

コストとして支払う使用人はアクションによって増やす事ができますが、どちらかと言うとパスを要所で使いながら、あるものを使い回していく形になり、いつ使用人が使えるようになるのかも悩ましさのポイントになっています。

残念なポイントですが、専門的な用語が多く、それがアイコン化されていたり文字で書かれていたりと場所によって違うため、所々で「お前は何を言っているんだ?」状態になり、マニュアルを読み直す事になったりしました。この辺がスッキリするといいんですけどね。


ルールの複雑さ  :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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