早くも存続の危機!!?子供のためのイラスト教室の是非は「ミッション」に問え!!
そんなわけで唐突に始まった、子供のためのイラスト教室ですが、4回目の開催を目前にして、すでに私は大層な息切れを起こしていたのだった。
・テキスト作りに時間がかかって他のことがなにもできない
・無料でやってるのでどう考えても割に合わない
・お金を取ったとしてもたいした金額にはならない
・がんばっているわりには子供たちに成果として現れてこない
・いつも開催までの準備期間が不安でプレッシャーがすごい
・開催後の疲労がすごい
なんせ唐突に始まった見切り発車の教室である。
「素人がやっているので」というのをある意味免罪符にして、開催は2週間に一度、1回あたり2時間。とりあえずお金を取らないボランティアとして、「3月いっぱいまではお試し開催」ということにしていた。
ところがどっこい、これでも私にとっては負担がとても大きいものだったのだ。
2週間で内容を決めて、レジュメを作成し、挿絵と表紙を描いてテキストを作る。これで2週間分の私の自由時間はほぼ埋まってしまう。
作業は子供の寝静まった夜22時から22時半あたりからせいぜい1時間の自由時間に行っているのだが、これまでこの時間でできていたこと、具体的に言うとブログの更新や同人誌の漫画原稿の作成はほとんどできなくなってしまっていた。
これがつらかった。
やりたいことが何一つできず、成果の上がらないことに自分の時間のほぼ全てを費やしている…
このままやっていけるのか、そもそもそうまでしてこれを続けていきたいのか。
前回の開催ぐらいからすでに私はこの先の教室の存続を疑問に感じていた。
これから「稼いでやる!自由を手に入れるんだ!」と息巻いているところだというのに。
「そもそも私って、なにがやりたいんだっけ」
なんで今の仕事に不満があるのか、
稼いでなにがやりたいのか、
そもそも私が目指していた「あり方」はなんだったのか、
忙しさに振り回されているとどうしても忘れてしまう「それ」のことを、改めて考える必要に迫られていた。
なんで稼いでゆきたいのか?
それは、自由がほしいから。
好きなことをもっと心置きなくやりたい。
漫画を描いたり、文章を書いたり、そういう自分が好きで得意なことにもっと時間を割きたいから。
そしてそういう自分の好きで得意なことは、他の人を幸せにすることができるから。
漫画を描いて楽しい。
文章を書いて楽しい。
それは確かに本当。
けど、それを誰かが楽しんでくれたら、喜んでくれたら、もっと楽しいし嬉しいし幸せなんですよ。
ちょっと自分語りをすると、私は子供の頃から、けっこう貧乏くじを引いて生まれてきたなと思ってきた。
3人兄妹の中でただ一人、アレルギーやアトピーや喘息があって、生まれつき体が弱っちく、できないことや逆にしなくてはならないことがたくさんあった。(当時はまだそういう子供は少なかった)
更に真ん中っ子だったので基本的に放置されて育ち、親はあまり私に興味がなさそうだった。
特に母親は兄や妹ばかりを可愛がり、私は「あんたは可愛くない」と平気で言われていた。
「なんで私は私として生まれなくてはならなかったのだろう」
これがかつての私の命題だった。
兄と妹の例を見れば、父親の放った数億のオタマジャクシの中には、健康で屈託なく生きられた私もいたはずだったのに、どうしてこのハンデばかり背負った貧乏くじの私が、よりによって数億の生存競争に勝ってしまったのだろうか。
そんなことを幼い頃から考えていた。
できるなら、生まれた意味を感じたい。
私は私として生まれてきたことに意味を見出だしたい。
こんなハンデばかりで貧乏くじな自分だったからこそできたことがあったのだと、人生の最後には思いたい。
そんな想いを抱えながら、たまたま漫画という分野に執着し、描いてきたなかでたくさんのことを得ることができた。
その後もいろんなことがあったけど、たくさん乗り越えて今の自分があるのだと思える。
だから、私はこの経験を全部誰かの役に立てたいのだ。
アトピーとともに青春時代を過ごし、女の子としてコンプレックスの多い青春時代だったことも、
漫画家になりたかったけど夢破れたことも、
離婚して心と体を壊してしまってボロボロになったことも、
全部ネタにできる。
今、同じようなことで大変なひとたちの役に立ててゆける。
私が好きで得意な、描いたり書いたりすることで。
そしてそれでお金を稼いで、自分らしく生きていくことで豊かになることができれば、あとに続く人たちだって、その人らしく自分の好きと得意を発揮して楽しく豊かになっていくことがもっと簡単になっていく。
そういう世界を作りたいのだ。
「自分の好きで得意なことで人に貢献し、誰もがありのままの自分を愛し、その人らしさを最大限に発揮することで幸せに豊かになる世界を作る」
これが私の「本当にやりたいこと」(ミッション/使命)だ。
さて、そこでイラスト教室ですよ。
このミッションに照らし合わせて考えると実はこのイラスト教室、
「やるしかない」と思えるのだった。
私が彼女たちに伝えたいのは、単なるイラストの技法・技術だけじゃない。
・学ぶことの楽しさ
・学ぶことで自分が選択肢を増やしてゆけること
・それが「自由な生き方」を可能にし、幸福につながること
私は拗ねきったお子様だったので、勉強も学校も大嫌いだった。
本だけはむちゃくちゃ読んでいたので成績は決して悪くはなかったが、勉強というのは基本的に「やらされること」であり、「学ぶ」ということの楽しさを本当に知ったのは大学に入ってからだった。
これは本当にもったいないことだったと思う。
本当に自分が知りたいことを知るのは楽しいし、
やったことのなかったことをやってみるのはワクワクするし、
できなかったことができるようになることは自分の選択肢を増やしてくれる。
「学ぶ」ことの楽しさをもっと早くに知っていれば。
もっと早く私はもっと広いところに、もっと遠いところに行けただろう。
そのことを悔やんでも仕方がないが、やはり「学ぶことの楽しさ」に早く気づくことができれば、選択肢は多く持てただろうし、その中から自分の本当に望むものを選ぶこともできたはずなのだ。
「選択肢の多いこと」が「自由である」ということで、
「自由である」ことは「幸福である」ことに限りなく近い、
と、私は思うのである。
私が子供たちに本当に伝えたいのはそれなのだ。
イラストという、彼女たちが本当に好きなことを学んでみることで、彼女たちは「自分が本当に好きなことを学ぶのは楽しいのだ」と知るだろう。
それは学校で学ぶ国語や算数とはきっと違って見えるはずだ。
だけど「学ぶ」ことで自分がこんなに成長する、自由になれる、ということを知れば、彼女たちはこの先も学び続けて、より自分らしい人生の選択肢を増やすことができるようになるだろう。
それだ。
そこだわ。
やっぱり、やるしかねぇんだわ。
それは私の夢、そして使命であるから。
割に合わないとか、そういう次元じゃない。
たとえすぐにお金にならなかったとしても、彼女たちに伝えてゆくことのすべてが、私が「本当にやりたかったこと」なのだから。
そしてこれ、全身全霊でやれば、必ずそのうちお金になると思ってる。
もっと言うと、「お金を呼んでくる」って感じだろうか。
不思議なもので、誰かのためにエネルギーを使っていると、直接的にではなくてもどっかからお金がどんどん入ってくるようになったりするのだ。
ちょっとスピっぽい?でも、本当です。
2月はマジで人のためにエネルギーを使いまくったので、3月に入った頃からぼんぼんお金がやってきてます。
やっぱり間違ってなかったんだな、と思ったりする。
肚、くくるかぁ。
4月から大幅リニューアル!!!
新生「子供のためのイラスト教室」始めます!!
やるぜッッ!!!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
みなさんのミッションも知りたいです!
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