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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2022年7月の記事一覧

「僕が30円プラモに夢中になっていた頃、お袋が言ってくれた言葉」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ147枚目 プラモデルが大流行した時代があった。 昭和37年頃だろうか。第一次プラモブームと呼ばれている。 戦闘機や戦艦、鉄人28号、、、僕らの欲しい物ばかりだった。 一番安かったのは、30円で買える戦闘機シリーズ。 零戦や、紫電改、グラマンなどだ。 模型屋には、いつも子供達がいた。 金持ちの子は100円を超える様な大きな戦艦や戦車。 僕ら貧乏庶民は30円の小さな戦闘機ばかり。 それでも欲しかった。小さな飛行機が1機ずつ増えていくのが嬉

「妖怪のいた夏」昭和夜話

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ146枚目 誰しも経験する事かと思うが、夜道を歩いていると誰かが後をついてくるような気がすることがある・・・ 私にも、子供の頃にそんな経験がある。 ある夏休みにお袋の在所に行った時の事。 とっぷりと日の暮れた道を一人で在所の家まで歩いたことがあった。 歩いていると、どうも自分の後ろを誰か付いてくる様な気がする。 だが、振り返っても、真っ暗な闇があるだけで、誰もいない・・・ しばらく歩く、、、と又同じような気配がする・・・ 今度は、

「鳴かないセミ」夏の駄菓子屋玩具

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ145枚目 これは、夏になると昭和の駄菓子屋で売られていた「鳴くセミ」。 お腹の辺りを押すと、ペキペキといった音が鳴る。 それを鳴くと称して売られていた。 勿論、それは到底セミの鳴き声とはほど遠いものだった。 つまり、どう考えてもこれは「鳴かない」セミだ。 しかし、このオモチャには不思議なところがあり、買うとがっかりして2度と買うまいと思うのだが、どういう訳か暫くすると何故か又買ってしまうのだ。 単に価格が安いせいなのかも知れない

「アイス売りのおじさん」昭和の夏の風物詩

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ144枚目 このオジサンの姿に記憶がある人、いますか? 街角や公園に自転車に乗ってやって来たアイス売りのオジサンです。 う〜ん、知っている人、、、年が分かりますよ(^。^)💧 このおじさん達が売っていたのは、アイスクリームではなく、アイスキャンディー。つまり乳固形分0/乳脂肪分0の氷菓子。  まさに「アイスキャンデー」だ! しかし、これは実際の話、人工着色料と甘味料を使った単調過ぎるほど単調な味で、子供でも食べているうちに飽きてしまう