「幸せの黄色い箱とビン詰め牛乳」
「僕の昭和スケッチ」124枚目
昔は牛乳配達を頼んでいた家が多かったものです。
この頃の牛乳は今のような紙パック入りではなく、みんな瓶詰めの牛乳でした。牛乳配達のおじさんがカチャカチャと牛乳を鳴らして毎朝自転車で届けてくれるのでした。玄関先に置かれていたこの木の箱は、明治でも、森永、雪印でも、グリコでも大抵同じ黄色で、調べてみると値段は一本一ヶ月で290円ほど(昭和35年頃)だったようです。
今思うと、この何でもない小さな黄色い箱は、幸福を象徴しているように思います。