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あなたは”自分は運がいい”と思いますか?

「あなたならどう答える?」
突然上司からそう聞かれた。

そもそも「運がいいと思いますか?」という質問は、派遣スタッフの面接でのものだった。

面接を受けた人は「ここの面接に来られたこと自体が運がいいと思います。」と答えたそうだ。
質問主からすると、Yesを求めていたようでこの人は無事採用された。

唐突な質問であったと想像できるのに、スマートな回答をした彼女はとても頭の回転の速い人なんだろうなと感心した。

予言の自己成就

そもそも上司の質問の意図は、営業という職業上、自分の周りには運気が高い人を置いておきたいというものだった。

自分のことを運がいい人だと思う人こそ、運気が上昇するということである。

あぁ、聞いたことがある。

これぞ「予言の自己成就」というやつか。
社会学部社会学科を卒業した私にとって、懐かしい響きだった。

「自己成就的予言(self-fulfiling prophecy)とは、最初の誤った状況の規定
が新しい行動を呼び起こし、その行動が当初の誤った考えを真実なものとすることである。」
ロバート・K・マートン『社会理論と社会構造』

私自身も、運がいい方だと思う。
実際にビンゴとかそういう類のくじ運はいい方だと思うし、旦那と家事分担をするときのジャンケンにも大抵勝ってしまう。

昔から何となく意識していたことだが、その意識が実際に運を引き寄せているのだとしたらそれこそ運が良かった。

どの部活動に入るかとか、入社した会社(あくまで内定をもらえた中で選んだ)とか、振り返ってみればそれらの選択をして良かったなと思える。

”気の持ちよう”なんて言葉もあるけれど、人間の意識の問題で人生の満足度も随分と変化するような気がする。
こうなりたい、とか、こうなるだろう、とか目標を明確にイメージすることが確実にその理想を引き寄せていくこともあるんだろうな。


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