どん底は、転機
2月の頭から、友達のSNSを見ては「なんで自分はこんなにも惨めなのか」と考えることが多くなり、少し生きるのが嫌になってきた。そこから追い討ちをかけるように、仕事のストレスや責任みたいなものがタイミング的に増えてきて、
「もう頼む、誰か殺してくれよ」「生きるのが面倒」
と思うようになった。
私は割と普段から「まあ、なんとかなるか」とか楽観的に考えるタイプのはずだったけど、どうにもこの期間はポジティブ変換ができなくて、
先輩や友人のポジティブ変換を聴いて「ああ、そんなこともできなくなったのか」と思ってさらに落ち込んでた。
仕事のことで、あれもできなきゃ。これもできなきゃいけない。自分にできないことが山ほどあることを痛感して、そこを「できてない」とさらに追い討ちをかけてくる社内の老害に虐められる夢をみて、逃げるように転職を考えた。
でも、自分のいる業界はどれだけ頑張っても「歴が物を言う」世界で、どうしても私は社内の老害に勝てなくて、それは会社を変えても変わらない事実であることに気づいた。
実際前の会社にいても、老害には勝てなかったし、どこに行っても新人にマウント取りたがる老害はいる物だと考えた。
それに私はどうにも思考がかなり稚拙で「私は若いから、お前らと違って雇用先はまだあるんだからな」と思ったりして、舐めたような態度を取ることも多い(これは私も悪いところだと思っている)
でも、40代になってもこの考え方してたらどうしよう、痛い大人になってしまう。
自分の考え方をどこかで変えないと、どこに行っても私は仕事にストレスを抱えてしまうんじゃないかと気づいた。
そんなことを思いながら、仕事へのストレスなのか、天気の影響なのか、なんなのかわからないけれど確実に自分がいつもと違うことがわかる。
いつもなら受け流せていたこと、切り替えられていたことができなくなっていった。日記の内容も1日の出来事を書くことよりも、自分反省会が増えた。
仕事の反省が行きすぎたあげく、
自分にとって生きるとはなんなのか
幸せってなんなのか
産んでくれなんて頼んでいないのに、
幸せになってほしいってどう言うこと?
とか哲学的なことまで考え始めて、もうずっと暗闇の中、いわゆるどん底、って感じだった。
そんなときにふと訪れたのは、経営理念。
そんな感じで最近ずっと憂鬱な気分だった日に、いつも通りの会社の朝礼。
朝礼で会社の経営理念をみんなで読み上げる。
いつもはただこなすだけの作業だったけど、
「お客様の幸せを創造する」という経営理念を読んだときに
「お客様を幸せにするなら、自分が幸せじゃないといけなくね?」
と思った。
私は就活時にとある企業のインターンに参加したとき「お客様の満足を達成するなら、まず従業員の満足を満たしてから」と言う考えを知って、それにすごく納得したことを思い出した。
「私今不満しか言ってない」
幸せではないと、言っているような物だと。
こんな状態の私では、お客様を満足させることはできない。
お客様を満足させることができないのなら、「お客様によりそった提案をする」と言う理想の私になることなんて、絶対にできないと思った。
自分を満足させる、自分を満たすことが大事なんだと思った。
そこに気づいたからといって、自分の幸せに答えが出たわけでもないし
老害がいなくなるわけでもないし、仕事が減るわけでもないけれど
自分反省会を何度もすることが、自分を満たすわけではないと、
モヤモヤ、ぐるぐる考えるのをやめられるようになったし、
生きる・死ぬなんて考えるよりも
「どうすれば自分を満たせるのか」を考えることで、
ネガティブになることがへった。
気持ちが前向きになれた。
それだけで、ちょっとだけ生きやすい。
結局はやっぱり自分の考え方次第で、世界の見え方って変わるんだ。