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【社長ピッチ前半】未来のインフラを創出し、HRの歴史を塗り替える

2022年2月、「MyRefer Road to 2025」と題して、新しいパーパスとビジョンをアップデートするキックオフを開催しました。

今回は、そこで話された社長ピッチの前半を公開します💫
2025年へと思いを馳せて、MyReferのこれからのビジョンとパーパスについて知っていただければ幸いです。


ビジョンとミッションをアップデートします。

2月18日の今日、セールスも開発もバックオフィスもめちゃくちゃ忙しい時期ですが、我々のコアコンピタンスとなるビジョン・ミッションとどこを目指すかをアップデートするタイミングなので集まってもらいました。

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「人と人との繋がりを生かした新たな転職の概念を日本に創造する」という言葉。これは、MyReferが創業期から掲げていたコンセプトであり、私たちの使命です。

当時は丸の内第2ビルでコーポレートベンチャーとして創業しましたが、小さな会議室で社員がまだ3、4名のときから「新たな転職の概念を作る」とずっと言い続けてきました。今はこんな広い渋谷の一等地でキックオフを開催できるようになったことが感無量でもあります。

新しい概念を生み出すこと、ゲームチェンジしていくことが当社のコアコンピタンスであると考えた上で、今日私からは「概念」と「インフラ」、そして「存在意義」の話をさせてもらいます。

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まず、概念ですね。ちょっと分かりやすく出してみます。生まれてまだ間もない何の言葉も知らない子供にこれらの画像を説明するとしたら、皆さん何と伝えますか?一番左は赤くて丸い甘いものです。真ん中は9対9でミットとグローブを持って勝負するもの。右側はさくっとする動詞ですね。

名詞と動詞の違いはあれど、「概念」というのは基本的に一つの事象に対して全員が共通認識を持ってるものであると。我々は、創業期からずっと「概念」を提唱することをやってきました。採用は人事がやるものだという認識から、採用は全員でやるものであると変えて、「リファラル採用」という概念をずっと提唱し続けてきました。

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創業期の2015年には、私は1年間で大体5000回くらい「リファラル採用」と伝えてきました。採用面接において、採用支援において、アライアンスや社内のプロジェクトマネジメントにおいて……大体1日に20回、営業日数240日で理論上4800回くらいです。

今は、大体40倍くらいになっています。インサイドセールス5名いますよね、5名が70本コールします。70コール×240日で大体8万くらいですかね。CSセールスも毎日お客様に伝えていますし、広報PRは外部に対して発信しています。人事は面接で年間数千名に会ってますよね。バックオフィスも、社労士監査法人、証券会社にリファラル採用というワードをずっと啓蒙してきました。

じゃあ、今どれくらいこの概念が浸透してきてるか。

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Googleで「リファラル採用」をポチっと検索している数は、大体月に1万から10万回です。結構すごいですよね。日本を変えると言っている「首相官邸」の検索が、大体これの100分の1くらいです。というくらい我々は「リファラル採用」をずっと概念として啓蒙し続けてきました。

実際にこの概念は浸透したかもしれないけれども、じゃあどこまで我々がインフラになれているか。

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インフラは、みんな認識の通り基本的な社会基盤ですね。電気、水道、ガス、鉄道。なくてはならないもの、すなわちマストハブなもの。採用領域でいうと、リクナビやマイナビ、Indeed。ナビサイトは文系学生で90%ほど使っていますし、Indeedは月間のアクセスが4000万人くらいです。4分の1の人口の方がアクセスしている。これらは、明日これが社会から世界からなくなったら不便になると思います。

MyReferに関してはどうでしょうか?現状、我々800社60万人の社員に利用いただいています。年間で2000名くらいのマッチングを生み出していますよね。これはかなり社会的意義の大きいことだと思いますし、僕自身も誇りに思ってこの事業をやっています。ただ一方で、明日世界からMyReferがなくなったとしても、めちゃくちゃ世の中が困るかというと、まだそこには到達していないと思っています。

インフラって基本的になくてはならないものなので、解釈によっては、例えばリファラル採用という概念においては、MyReferはマストハブであると言えます。しかし、我々はもっと日本のHR市場を抜本的に変革して、この国の社会課題を解決していきたいと考えています。そう思ったときに、まだまだインフラにはなれていないと認識しています。

いつもセミナーや締め会で話をしていますけれども、この国の社会課題はどういう状況にあるかというと、1人当たり名目GDPが3位から24位になっています。主な要因はさまざまあるでしょうが、雇用の最適配置やこの国の産業構造改革が非常に遅れたことが要因にあるかなと思っています。

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世界の時価総額ランキングも、1989年には日本がトップランカーだったにも関わらず、今は1社も入っていない状況です。日本では長らく製造業がメインだったので、基本的にプロダクトは優れている中で、大量に新卒一括採用をして、終身雇用で働いてもらえばトップラインがどんどん伸びていくでしょうという考え方で事業運営をしてきたかと思っています。

右側の企業様の名前をぱっと見たときに、何か共通項があると思うんですね。基本的にはIT情報通信産業がメインになっています。やっぱりUSは2013年頃から第4次産業革命が入ってくる中で、”100人の普通を採るのでなく、いかにして1人のタレントを採るか”と考えて戦略的な採用をやってきたのでしょう。

実際にこれらの企業の資産の内訳を見たとき、99%はデータ知財などの無形資産であると。日本の大手の製造業や金融機関は大概この構成が逆になっています。USにおいてはIT化が非常に早かったと思いますが、残念ながら日本においてはコロナが来てようやく”DX”と言い出しました。そのタイミングで老朽化したシステムやIT人材がいないこと、デジタル経営戦略が不透明であるなどの課題に直面していて、時既に遅し感がありますよね。

面白いデータがありまして、今僕らの年代においては、みんな電子マネー使って買い物してると思います。でも、日本において電子マネーの普及率は26%なんですよ。中国で70%、韓国で90%くらいで、東南アジア各国にも余裕で抜かれている状況になっています。ちょうど岸内閣が政権を取ってから新しい資本主義や民主主義、その中でもDXが鍵であり「誰一人取り残さないデジタル改革を」と言っていますけれども。日本には地方にご高齢の方も非常に多くいる中で、私のおじいちゃんも今もう96歳ですが、電子マネーはもちろん使えない中、誰1人取り残さないデジタル改革も進まない中、この国のHR構造をどうやったら抜本的に変えられるのか。

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海外においては、優秀なエンジニア5名は普通の1000名を凌駕すると言われ、「タレントアクイジション」という概念は2013年頃からずっと来ています。Googleトレンドにおけるタレントアクイジションの検索のトレンド数はこれくらい伸びています。アメリカ合衆国で調べていますが、全ての国で変えてもらっても全く同じトレンドになります。それに対して、日本においては一切検索されてないという状況です。

デジタル改革や国の産業構造改革に関しても、待っているだけでは抜本的に変えられないなと思っています。我々がそこに対してどうやって価値提供していけるかというと、やっぱり「採用」のところかなと。これまでは「リファラル採用」という概念を提唱してきました。リクルーティングの中で”みんなでやる採用”と言えば、おそらく大概の企業はリファラル採用という言葉が出てくるんじゃないかなと思います。まだまだ地方においては浸透していない企業もあると思いますけれども。

これ自体をインフラにしていくことはもちろん重要なんですけれども、この日本の今のHRの課題を抜本的に改革していくと考えたときに、やっぱり採用という概念自体をアップデートしていかないといけないと。

なので、今回我々は一つのチャネルだけではなく、「タレントアクイジション」という採用の概念自体をアップデートし、その中で、Myシリーズのプラットフォームを展開していく事業戦略を立てています。

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先ほど概念の話もしましたけれども、基本的にMyReferの事業戦略は未来から逆算して練っています。私もこのビジョンやパーパスをアップデートすることは1年前くらいからずっと考えてきてましたが、寝る前に「3年後にタイムスリップしたら何が必要なんだ?」というのを考えて、その中で新規事業やこの「タレントアクイジション」の概念も連想していました。

この国の産業構造改革を考えた場合、おそらく「タレントアクイジション」への変革は誰かがやらないと難しいだろうなと思っています。なので我々が2025年こうなっているであろうという未来から逆算して、チャネルだけではなくて採用の概念自体を塗り替えに行くというのが今回の我々のチャレンジになります。

当社がコーポレートベンチャーとしてMyReferを創業するときの資金調達時も、パーソル役員に言われたのは、「今やる理由」なんですよね。なぜ当社が今やるか?という言葉を、いろんな方が言ってくるだろうと想定して、ブログから引用してきたものがこちらです。

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Airbnbも今でこそめちゃくちゃ巨大なモンスター企業になっていますけども、投資家に60回ぐらい断られてですね、当時一切概念がなかったタイミングから「シェアリングエコノミー」を作り出しています。なので、今世の中のインフラになっている企業は、大概今の国に対してマーケットフィットをして解決しているのではなく、将来発生するであろうマーケットに対してプロダクトフィットさせに行っている。

なので我々がやっているのは「プロダクトマーケットフィット」ではなく、基本的に「プロダクトフューチャーマーケットフィット」です。

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つまり、今回HRプラットフォーム構想を掲げていて、その中で「MyTalent」をリリースしました。これらは、基本的に未来からさかのぼって今を見るものなので、すなわち”全ての採用を過去にする”次世代のHRプラットフォーム構想を掲げている。これがMyReferのNEXTプロジェクトになっています。

我々は既存の採用手法だけではなく、その概念自体を塗り替えて、HRの今の歴史をアップデートしていく必要がある。そんな中で今回、新しいビジョンとして「未来のインフラを創出し、HRの歴史を塗り替える」と定義しています。

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以上、MyReferのこれからのビジョンについて、前半をお読みいただき、ありがとうございました。これを実現できるかどうかは、私たち社員と未来の仲間にかかっています。一緒に、未来のHRのインフラを創っていきましょう。


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