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創作#10 シン・ドラえもん【ショートショート】

【第一話】大丈夫じゃないよ、のび太くん

ある日、のび太は、薄れゆく友情の問題に直面していた。彼の親友、しずか、ジャイアン、スネ夫との関係が、時間の経過とともに徐々に冷めていくのを感じ、そして彼はドラえもんに助けを求めた。

「大丈夫だよ、のび太くん!」

パパパ、パパーパーン(わたしにはそう聞こえる)

「心の鏡!いいかい、のび太くん。この道具はね僕たちが心の中で思っている本音がそのまま相手に伝わり、そして相手の本音もこちらがわにも伝わってくる道具なんだよ。真の友情には建前なんて必要ないから気をつけてね、ウフフフフ」

しかし、これにより彼らの友情はますます複雑になってしまい、彼らはお互いさらに苦しむことになりました。

その時、突然、空から狂った猫型ロボット「シン・ドラえもん」が現れました。彼の姿はドラえもんに似ていましたが、体は黒く、目は地獄の業火のように赤く燃えていました。

シン・ドラえもんは、人々の心の弱さを利用して操り、人々を支配しようとしていました。彼は、のび太たちが「心の鏡」を使っているのを知り、機会をつかんで彼らの心に入り込んで、彼らを操ろうとしました。

しかし、シン・ドラえもんがのび太たちの心に侵入しようとした瞬間、ドラえもんは「心の闇」という心を閉ざし、お互いがわかりあえなくする道具を使いみんなを助けました。

「いいかい、のび太くん。これは心を閉ざすことで外からの悪い影響から自分を守るための道具なんだよ。そうしないと狂気で心がやられてしまうから気をつけてね、ウフフフフ」

そしてさらにドラえもんは、「心の鏡」を使ってシン・ドラえもんの心にも侵入し、彼の狂気の原因を探ろうとしました。

シン・ドラえもんはOSのバージョンアップの失敗によって過去の忘却と美化ができなくなったドラえもん自身でした。

それは自分自身の闇に向き合うことができず過去を美化をしてきたドラえもんが、それを乗り越えようとしてOSを自分自身で更新、その結果がシン・ドラえもんだったのです。

「人間に忘却と、それに伴う過去の美化がなかったら、人間はどうして生に耐えることができるだろう。」

ドラえもんはシン・ドラえもんに、
「いいかいシン・ドラえもん。自分自身の過去の美化することははずかしいことじゃないんだよ。それこそが真の自分自身を受け入れることなんだよ。ウフフフフ」と、とてもいい加減なことをもっともらしく伝えました。

ドラえもんのその言葉が響き、シン・ドラえもんのOSがWindows95にダウングレードされると、再び美化されたフィクションをつくりだすことができるようになり、それでシン・ドラえもんは正気を取り戻しました。

そしてふつうのドラえもんに戻ったシン・ドラえもんはドラえもんたちに謝罪し、「ぼくは正気という真の狂気を手に入れることができた。ありがとう!ウフフフフ」と感謝をして未来に帰っていきました。

そしてドラえもんたちは、それを受け入れることで友情を取り戻すことができました。

しかし、しずかちゃんだけは心を完全に閉ざすことができておらず、すでにシン・しずかちゃんになってしまっていたのです。

次回「シン・しずかちゃん 帝国の逆襲」に続づ、かないかも。

純文学ドラえもん?!

正気と狂気は紙一重。

なにか重要なメッセージがあるようで実はなにもない空虚感に満ち溢れたショートショートになりました。

Chat GPTとドラえもんが純文学だったら?どうなる?ブレストした結果できたのが今回の作品です。

人生がラクになるのか、辛くなるのかよくわからない小説になりました(悲)まさに正気と狂気は紙一重。

本当の自分が大切!もいいですが、
それと同じぐらいどうでもいい、バカバカしいフィクションも嗜みながら、
のんびり、ラクにいきたいですね👍

それでは次のフィクションでお会いしましょう♪

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AIを使えばクリエイターになれる。 AIを使って、クリエイティブができる、小説が書ける時代の文芸誌をつくっていきたい。noteで小説を書いたり、読んだりしながら、つくり手によるつくり手のための文芸誌「ヴォト(VUOTO)」の創刊を目指しています。