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小説を選ぶ時

書き尽くされてるお題かもしれないけど、読書について、書いてみようと思います。


どうやって小説を選んでいますか?

人のおすすめ。好きな著者。
課題に沿った内容。本屋のPOP。
プレゼント。あらすじを読んで。
映像化作品の原作。好きな人が読んでいた。
レビューを読んで。ジャケ買い。
本屋大賞や芥川賞等の受賞/ノミネート作品。
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」。


どれもあるなぁ。超あるある。
他にもありますかね?

私は本屋のPOP、あらすじを読んで、がほとんどです。実物を見るのが好き。
電子書籍は最近導入したけど、ビジネス書とか自己啓発系だけかな。
小説は紙がいいな、まだ。

ここで、本の入手方法は
借りるか、買うか。

借りるとなると私は図書館なんだけど(本を貸し借りするような友達がいない)、地元は子供向けの本しかなくて、引っ越してからも図書カードを作ってないので、社会人となった今はほぼ使わない。

学生の時には図書室に入り浸ってたのに。
なんなら図書委員だったのに。
本の後ろについてる貸出票を見て
「あ、あの人もこの本、借りてる...😳」
とかいう、『耳をすませば』みたいな青春は.........
まったく無かったけどね!

町の大きな図書館、とかに憧れるなあ。
佐賀の武雄市図書館は、1回行ってみたい。


買うのは、本屋が多いかなぁ。古本を含め。Amazonも、たまに買うけど。

本屋は、行くだけでわくわくする。
目を引くPOPとか、大きい本屋なら作家ご本人のサインとか。
結構ツボなのは匂い。紙の匂いなのかな、好きなんだよなぁ。

だから最近、コロナ感染防止でマスクしなきゃいけなかったり、お店自体休業してたりするので、本屋の雰囲気をあんまり味わえてなくて残念。
マスクしないで出歩ける日は来るんだろうか。


思い出すだけで、足を運びたくなる。

本ってエンタメが詰まってるのに、本それ自体は動きもしないし音も発さないし。かろうじてカバーの絵とか文字が主張する。向こう側から来てくれないから、こちらから行くしかない。なんて受け身なエンタメなんだ。

だから、いろんな帯やPOPが生まれるんだろうな。眺めるの面白い。あの手のひらサイズの大きさしかない紙に、書店員さんの熱がメラメラしてる。こいつはこんなに凄いんだぞ!感情揺さぶってやるぜ!みたいな。


POP当てクイズとかしたいなぁ。笑
「このPOPの小説はどれ?」ていう番組やってほしい。

...そんなニッチな番組できないか。小説の内容を知ってることが前提だもんね。ネタバレになっちゃうもんね。古典だったらできるかな?でもあんまり有名なやつだと簡単だから面白くないよなあ。完全に身内ゲームだ...。
本読むの好きだけど、POPはあんまり知らないくらいの絶妙な人選が必要...。YouTuberがやってたりするかしら。探さないけど。

だれか......だれか......読書パーティーする機会があったら......やりましょう!!!全国各地のPOPかき集めましょう!!!



話が逸れちゃった。

小説を選んだら、単行本か文庫本か選ぶ。

以下、単行本と文庫本のそれぞれいいところを、まとめつつ、書いてみます。(果たしてまとまるのか)


単行本のいいところ①
装丁の豪華さ

こだわった装丁、色づかい。イメージに合った字体。ずっしり重厚な表紙。いろんな種類の紙が使われるゴージャス感。所有欲が満たされる。本棚でも存在感を放つ。
大きさや触り心地が本ごとに違くて、見た目から、その本の特徴を表しやすい。

ジャケ買いしてしまうのは、単行本が多い。
すごいなぁって手に取って、値段を見て、棚に戻すといったことがしばしば...。
満たされる感じはするけど、値段が高かったり、場所をとったりするので、現実的になるけど、私は単行本を買う時は厳選している。絶対に新作読みたい!っていう著者の作品は、単行本を買う。

単行本が並ぶ本棚って、ずっと眺めていられるのよね...。


単行本のいいところ②
知らない世界に飛び込める

単行本は、あらすじが書かれていないものが多い。有名な著者や話題作、受賞作品等は、本に帯がついていて、ちょっとしたあらすじや、著名人のコメントが載っていることもあるけど。

新作の場合は、まっさらな、何も知らない状態で読むことができる。ファンだったら最高に贅沢なひととき。
この先どうなるの?あいつ怪しい。ここで伏線回収か。タイトルはそういう意味だったのか。ちょっと1回じゃよくわからないから読み返そう。

没入感が楽しいよね。

単行本のいいところはここまで。
(少ないとか言わないで)


私は、まっさらな状態で読んだことあるのは、片手で数えられるくらいしかない。

なんだよそれ、本の楽しみ半減してるよ!まっさらの中に飛び込めよ!っていう方が多いと思う。
でも私は、本のPOPを見たり、帯を見たり、あらすじを読んだり、人に勧められたりして小説を選んでるから、その時点でまっさらではないんだよね。なにかしらの情報を仕入れてしまっている。

文庫本を選ぶ時点で、ほとんどそう。文庫本は単行本ありき、ということが多い。

好きな作家の新作、ジャケ買い以外は、なにかしら(作家以外の)第三者フィルターを通ってきている。いや、ジャケ買いも、ジャケットを描いた人は物語の内容をジャケットに反映することが多いだろうから、まっさらを読むのは「作家の新作」を選ぶ人だけなのかもしれない。

好きになった作家の小説も、新作からじゃなくて、あらすじを読んだり、発行年度の古い順に選んだりしちゃうんだよな。

文庫本って、単行本のおさがり(言い方がかなり悪いのだけど)のようなイメージがあるかもしれない。好評だった単行本が、数年後に文庫化になるという場合が多いから。文庫化しない作品もあるし、逆に映像化するから早く文庫化する作品もあるよね。


そう聞くとあんまり文庫本にいいイメージを持たないかもしれないけど、次は、文庫本のいいところを書いてみます。
ちなみに私は文庫派なので、意見が偏ってるかもしれません。笑


文庫本のいいところ①
小さめのサイズ感

これは単行本の逆ですね。装丁はシンプル。背表紙の字体は一緒。サイズもほぼ画一。表紙の紙はソフトで、片手でも持てる。安価。

カバンにも入れやすいし、電車で読みやすいというのがいいよね。
最近みんなスマホいじってるから、本読んでる人いると「おっ」って思っちゃう。まあこれは単行本、文庫本限らずだけど。やっぱり電車で読むなら文庫本がいいんじゃないかな。もしくは新書。

文庫本だとサイズが大体決まってるから、ブックカバーの種類も多くていいよね。
かわいいやつ探すの好き。


余談
有名な話かもしれないけど、文庫本の上の断面って、揃ってるやつとギザギザのやつがあるんだよね。たしか岩波文庫と新潮文庫がギザギザで、他は揃ってる。
岩波文庫はレトロな雰囲気を醸すためみたいな理由だったかな(あとでググる)。新潮文庫は紐のしおりをつけてるから、上の端っこは裁断できないんだってさ。ちゃんと下の端っこは揃ってるのよ。


→岩波文庫、ググりました。

■お気づきでしょうが,岩波文庫の小口(背を除いた三方)のうち二方はカットされて滑らかですが,天だけはアンカットです(むしろこの方が製本所さんにとっては大変),フランス装風の洒落た雰囲気を出すためということなのですが,いかがでしょうか.ちなみに解説目録(在庫目録)は天もカットされています.比べてみるとやはり,と思いますが,これは好き好きでしょうね.
岩山書店 文庫豆知識

『フランス装風の洒落た雰囲気』でした、、!


超余談
本を読んでて、電車では酔わないけど車とかバスだと酔うんだよなあ。車中で読書しても酔わない体の作りにして欲しかった。
人間よ。文明と共に三半規管も進化すれば良かったのに。



文庫本のいいところ②
書き下ろし

先ほども書いたように、文庫本は、ほとんどの場合、単行本で先にストーリーが出てしまってるので「知られて良いもの」として売り出されてる気がする。だけど、書き下ろし、という例外がある。

文庫の書き下ろし、お得感があって好き。最後の章だけ書き下ろし、とか。
けっこう短かったりするんだけど、最後に組み込まれていることが多いせいか、記憶に残ることも多いんだよね。

単行本になっている部分より時系列的に後、より最近に書かれているから、作者の今の気持ちを知れたようで嬉しくなっちゃう。


文庫本のいいところ③
あらすじという小窓

文庫本は、裏表紙にあらすじが書いてある。本に、小窓がついている感じ。全部は見えないけど、少しだけ本の内容を覗くことができる。
すでに単行本が出てる(ことが多い)から、あらすじも本の外に書けるのね。
この小窓から本の内容を想像する。

あらすじは大体200文字くらい。

主人公の名前、年代、社会的地位。
その人を取り巻く環境や人との出会い。
ざっくり小説のジャンル。
受賞作品の場合は賞の名前。

ここを読んで、興味が湧いたり、共感できそうだったりするものを選んでいる。
最近は「OL」とか「アラサー」「独身女」とかに魅かれがち。笑
実家の本棚は中学生とか高校生が主人公の小説が多い。爽やか青春モノ、淡い恋愛モノね。青い鳥文庫は本棚に入りきらなくて売っちゃった。

共感できることも選択肢の一つだけど、こんな学校生活を送りたかった、こんな風になりたかった、みたいな理想を主人公に投影することも多かったなあ。


文庫本のいいところ④
あとがきや解説がついている

あとがきや解説(ネタバレなしだけ)を先に読む。これは学生時代に読書感想文を書く時に使っていた手法。今もたまーにやる。

解説は大体10ページほど。ここで、その本の著書ではない第三者が本の感想や考察を書いている。人のおすすめを読んでいるような気分。

解説を書いてる人が自分の好きな小説家やタレントの場合もある。それで本を買うこともある。解説を頼むくらいだから、著書となにかしら関係があるとか、題材に触れるのに適している人なはず。

この人は、この小説をどう読んだのかな、って。
それを考えながら読むと、2倍お得だよね。



いいところは、こんな感じかな。


ここ10年くらい?の本の趣味は、伊坂幸太郎から入った。
(今度、本の遍歴noteで書いてみよ。)
よく立ち読みする(買え)雑誌『ダ・ヴィンチ』の対談で伊坂幸太郎×中村文則の対談をしていて、それが中村文則特集だった気がする。4年前くらい??
それで又吉直樹→西加奈子とか。村田沙耶香とか。

兼近の本棚とかまさにそれで見ていて楽しい。(また本棚のことをちょっと書きたいけど、長くなりそうなので別で書くかも。結構ちゃんと背表紙映ってるやつあった。)

又吉直樹、中村文則、西加奈子。わかる。西加奈子の「i」の帯この2人だった。
本当にこれ単行本ジャケ買いしたかったんだけど、当時引越し資金を貯めるために節約してて、見送って、文庫にしたのよ。3年待ったけど。

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結果的に、又吉直樹×西加奈子の対談が収録されてたからラッキー!と思うことにします。



まじで、前にツイートもしたけど、かねちーダヴィンチに載ってほしいなあ。本の遍歴とか選び方とか選ぶ傾向とかジャンルとか語ってほしいや。特集とか組まれた日にゃ泣いてしまうかもしれない。いや泣く。

自伝的小説、を出した時に、ぜひ。









はあ、うまくまとまらなかった。笑

コロナで家にいることが増えて、本が売れた、みたいな話を3月頃に聞きました。
風が吹けば桶屋が儲かる的なお話。
結局、本が売れないのって、スマホが原因とかじゃなくって、読む時間がないからなのかな。

緊急事態宣言が解除されて、会社も6月から出社になるから、小説を読む時間は減りそう。

活字を読んで自分の脳内で絵が描けるのって、本当に平和で幸せな時間だと思うんだけどな。


とか言いつつ、EXITがTVや配信や雑誌にいっぱい出てるので、そっちを追いかけるのに手一杯だったりする。笑


とりあえず次読む本は、
今村夏子『こちらあみ子』
に決めました。

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りんたろーさんの妹さんが、かねちーにプレゼントした本。このことをりんたろーさんがnoteに書いてツイートしたら、佐久間さんと能町さんが反応してて、びっくり。
本を選ぶセンス!!


久しぶりに、人が人に勧めた本を買いました。

こういう選び方は、なかなか自分では手に取らない本に出会えるので、これからもアンテナ張っていこうと思います。



楽しみだな〜!







なんだかごちゃっとしてしまいましたが、以上です。

読んでくださってありがとうございました!

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