芸人である自分とファンである自分が内面で衝突して何も無くなった

先日近所のくら寿司に行ったら大好きな芸人がロケをしていた。(先輩とかいうレベルじゃない人)

僕はその人たちのラジオをずっと聴いているしライブがあれば申し込んでは落選を繰り返している。普通にファンというか大ファン。まさかこんな辺境の地にスターが来るとは思わなくてドキドキしてしまい、全然お寿司が食べれなかった。

「もしかしたらもう一生会えないかもしれない。だったら”ラジオ聴いてます。ファンです”と声をかけようか」と思った次の瞬間、「俺はこの人たちと同じお笑いのフィールドにいるのに一生会えないかもしれないと思っているんだ」と、自分の無意識の中で白旗を挙げていることに気づいて泣きそうになってしまった。くら寿司なのに。えんがわを食べて事なきを得てよかった。

ファンである自分と芸人である自分の住み分けにはずっと苦労している。普段のライブですら楽屋に昔ライブでよく見ていた芸人がいる。何度「単独ライブ見に行きました」と言おうと思ったことか。

しかしそれを言った瞬間、自分はその人と同じステージに立つ芸人ではなくファンになってしまう。ファンであることを伝えればその人は喜んでくれるかもしれないが、芸人である自分が死んでしまう気がする。というか、”そう”だと認識された状態でその人の前ですべってしまったら、ライブが終わってそのまま駅とは逆方向に歩いてツイッターに鍵をかけてしまうだろう。

二つのバランスに関してはずっと悩んでいる。そもそも目の前に好きな人がいたら緊張して話しかけれない。なのでツイッターとか本で書いたりしています。堂々と言えるようになれるように同じレベルまで行きたい。

頂いたサポートでドトールに行って文章を書きます