湧いてくる感情を本当の意味で俯瞰するとは?
みなさま、こんにちは。
今日は感情について書きたいと思います。
突然ですが、
「感情にいい悪いはないので、それを起こっているままに観察する、俯瞰する」
と聞いたことはありませんか?
そうすることで、感情はただ移りゆくもの、湧いては消えていくものであり、それ自体に翻弄される必要がないことが分かってくる。
私は、怒りの感情が湧いてくる時に、「ああ、また怒ってるなあ」と俯瞰していたつもりなのですが、どうしてもその感情が収まることがないので、
ある人に相談したのです。
するとこんな答えが返ってきました。
「怒りを排除しようとして対処すると、怒りは収まらない。本当に俯瞰した時、その感情に翻弄されなくなる」
ということでした。
その時は、そうなんだ、やはり自分は俯瞰できていなかったんだな、と落ち込みました、、、。感情の渦の中にいる時は、俯瞰なんてできない〜、と。
ところで、この怒りの感情は、第2次感情と言われています。怒りの元になる感情が先にあって、その代用として怒りが出るのだと言うことです。
例として怒りの元になっている感情を挙げてみると、
恐れ、恥辱、悲しみ、理解してほしい、無価値感、孤独感、絶望感、
などがあるかと思います。
そこで私は、自分がどんな感情が怒りの元になっているのかを振り返ってみました。
すると、不快という文字が浮かび上がってきました。
赤ちゃんは、快・不快で生きていると言いますが、
私も不快なことに敏感に反応していたのです。
たとえば、家族の誰かが、突然大きな声で、あれがないだの、これがどうした、と言ってくると不快ですよね。あるいは、近くで不機嫌そうに仕事していたりされると、こちらだって気分悪くなります。
だからつい相手が悪いと攻撃したくなってしまうのですが、
本当のところは、自分が不快なんです。自分の聖域を侵されたような気がしてしまうのですね。それを怒りにすり替えているだけだったのです。
これって私にはかなり大きな気づきでした。相手がどうだから怒りが出るのではなく、不快という純粋な気持ちが出るわけなんです。それなので、怒っているのではなく、不快なんだよね、と認めてあげることで、自分の感情に整理がつくようになりました。
そんな経緯があったので、怒りの処理に悪戦苦闘している方は、本当の感情は何なのかをご自分で見つめてみると良いかと思います。
と言うことで、本題に戻りますね。
怒りが出た時に、俯瞰しているつもりだったのが、実は排除しようとしていたからできていなかった、と言うところまでお話しました。
ではどうすればいいか。
結論から言うと、
呼吸に意識を向ける
です。
これは練習が必要なのですが、「呼吸に意識を向ける」をやってみたら、怒りの感情が薄くなり、やがて消えていく、と言うのを実感しました。
感情は15秒で消える、なんて言われたりしますが、本当にそうでした。
コツは、呼吸に意識を向けるだけでよく、怒りなどのいわゆるネガティブと言われている感情を排除しようとしない方がいいです。そうしようとすると余計に感情が増大するので、逆効果になってしまいます。
では、具体的なやり方を説明します。
相手からの言動が引き金になり、感情が湧き上がってきたと仮定してみます。
① 怒りが出てきた。
② その場から離れる。物理的に離れます。離れることができなかったら、黙る。喋らない。相手に文句を言われていたら、聞き流す。
③ すぐに呼吸に意識を向ける。
「吸っている、吐いている、吸っている、吐いている」
これを繰り返します。言い返したい、言い訳したい、などという思考があるのは当たり前ですので、それをそのまま認めながらも、呼吸にひたすら意識を向けます。
④ 呼吸に意識を向けている時に、身体感覚や呼吸の深さにも注意を向けてみます。一回に一箇所ずつです。例えば、体がこわばっている、次は頭が熱くなっている、呼吸が浅くなっている、などです。
⑤ 次第に呼吸が深くなっていることに気づいていきます。すると、いつの間にか、怒りなどの感情が消えていることに気づきます。
こんな感じで、日常で起こってくる感情の波や思考を呼吸に意識を向けることで、本当は感情や思考は自分のものではない、と気づいてくるようになります。
そうすると、より簡単に俯瞰することができるようになります。
もしよかったら、やってみてください。
ありがとうございます。
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