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みょー流『ストーリーの作り方(仮)』


こんばんは みょーです。

今日はプロット作りについて適当かつ簡単にまとめるのですが、タイトルがめちゃくちゃ壮大になっちゃいました。怖くて(仮)をつけました。


以前に「構成やプロットをどの程度作っているか、また紙にはどのようにまとめているか」という質問を受けましたので、そちらに対するアンサーになったらいいなとか思いつつ、眠たいのでほどほどに書いていきます。

今回はこの作品を使います。見にくいかもですが図を使っていきます。気が向いたら完全版を作ります。

では、どうぞ。


みょー流『ストーリーの作り方(仮)』



みょー流『起承転結の流れ』



僕には僕なりの『物語の作り方』があります。それは色々な物語の作り方が書かれている本から学んだことを、くっつけたり工夫して考えられたものです。

それを使って、苦しんだり悩んだりゴリラになったりしながら、様々な物語を作ってきました。僕の作品についてどう感じるかは分かりませんが、参考にしてもらえると嬉しいです。


今回は僕が実際に作った流れをメモしています。それを書いていきます。皆さんも一緒に作っているつもりで考えてみてください。

僕は『起承転結』の流れを考えて組み立てていきます(本当は起承転結じゃないけど分かりやすいので今回はこれで)


まずは『起』と『転』から考えていきます。ここでの目的は物語の形を作っておくです。しないと、とんでもないことになります



①スタートを作る



おそらく気になっている方もいると思うことから触れていきます。

物語を作る際、始まりから順番に考える人もいれば、メインになるシーンから考える人もいます。この「スタートとゴールのどちらから問題」ですが、僕は同時に考えるようにしています。


理由として、どちらか片方だけを考えただけで進めてしまうと、どこかで物語に矛盾やズレが起きてしまうからです。さらに今回の作品の場合、企画ということで書き出しが決まっていました。

ですので、どのようにして始まり、どこに落ち着くのかを考えていきます。画像の都合上まずはスタートからまとめます。


思ったより読みにくくてビビる。

一番にやることは『どうして主人公は変な夏休みの目標を書いたのか』です。ここは絶対にサボってはいけません。

理由はキャラクターに命を吹き込むため。こう書くと大袈裟に見えますが、キャラクターの行動にしっかりとした理由が無い場合、何もかもが作者のやりたいように進む、悪い意味での『嘘の世界』が出来ます。


悪い嘘の世界というのは、少年向けラブコメ漫画とかで、女の子のスカートが風にめくれた際に「キャー!恥ずかしー!」ってなったり、うっかり体に触れてしまった際に顔を赤くするアレです。実際に知らん男に覗かれたり触られたりしたら「は?最悪なんですけど?」って真顔になるはずです。知らんけど

そんな感じを避けるため、キャラクターの行動に目的や理由をつけ、登場人物の目線に立つことから始めます……が、ここでやることがあります。



②ゴールを作る



以前に天の目、地の目という話をしました。さっきの話が地の目なので、同時に天の目もやります。次は登場人物がスタートからどのように変化するのかを考えていきます。

ここで言う変化は、登場人物の内面の変化です。この変化がそのまま感動となります。今回は分かりやすく松本に変化を与えます。

「頑固で笑わないおじいちゃん先生が、思いっきり笑う何かが起きました」

ここだけ切り取っても面白いと思います。ここまでが、このストーリーの大まかな目安になります。今生まれた物語がどのくらいの長さになるのかを掴みましょう。


分かりやすく言うと、「今回の書き出しに、どのくらい『面白さの寿命』があるのか」です。密室で起きた殺人事件なら、解決までたくさんの謎が生まれますが、今回の「なんでそんな目標書いたの?」にはそこまで謎がありません。

だから自分で作りますが、それでも限界はあります。今のうちにちょうどいいラインを考えておきましょう。


では、次の段階に進みます。



③どん底を作る



次は「どん底」を作ります。

物語が盛り上がる直前に、出来る限り主人公を追い詰めます。今回の作品は分かりやすかったと思います。


そして、忘れてはならないのがどん底から這い上がるきっかけを作ることです。生徒指導室での二人の時間がそれになります。

この赤い部分ですが、『3.5』であって『7』に当たる部分です。めちゃくちゃ大事な部分なのですが、ここに存在しているというだけで最後に考えても大丈夫です。


ということで、きっと気になってるであろう「希望へのきっかけってどういう意味?」を説明します。

希望へのきっかけというのは、ご都合主義のクソストーリーを作らないようにする説得力のことです。例えば、全然笑わなかった松本が、卒業式で急に大爆笑しても何の感動も説得力も無いわけです。パンツ見せて喜ぶ変態になっちゃいます。


ですので、ゴールに繋がる何かを考えます。ここが腕の見せ所です。がんばれ



④説明する



ここまででスタートとゴールが出来ました。ここからは間を作っていきます。

説明するといっても、具体的に「ここがこうでこうなりました」みたいなことをしてはいけません。ここでいう説明は「なぜ?」「どうして?」の理由を読者に見せるということです。あくまでも画的に


具体的にいうと、登場人物の動機や目的までの過程を描くことです。スタートからゴールにたどり着くまでに「主人公がどんな人間でどんなことに悩むのか」「松本が生徒からどう思われていて、どうして主人公に厳しくするのか」みたいなことをきちんと考えて書くのです。

ここで「主人公がふざけるのはそういう性格だから」「松本が頑固なのはおじいちゃんだから」とか単純な理由しか書けないならセンス無しです。悲しい


で、僕はここをキャラクター優先で考えます。

「最後に松本を笑わせる」ではなく、「どうして松本は笑ったのか」という風に考える感じです。


説明が適当だって?センスが無いんだよ、センスが(適当)



⑤『承』を作る



さて、こっからがしんどいところです。そして⑤と⑥でやることは、ほぼ同じです。

先ほど「説明をする」といいましたが、ここは「その全てをまとめる」という感じです。


説明するって「主人公はこういう人で~」とナレーションするのでもなく、登場人物に「今日は松本に呼ばれたから夏休みの目標を書き直すんだけど、そこで笑わせようと思ってて~」みたいなことを書き連ねることでもありません。

あくまで行動で見せましょう。「誰かを笑わせたいんだ」とか語らせるのではなく、誰かを笑わせようとしている姿を描くって感じです。語るのは肝心なところだけね。


なぜ語らせたくなるのかって、そっちの方が圧倒的に楽なんですよね。でも面白くなくなるのよね。辛いわね。どうしてオネエ口調なのかしら。やだわ



で、もうひとつ作っておかなければいけないのが主人公の心の壁です。壁って言っても「人見知りなので……」じゃなくて、「乗り越えなければいけない自分の問題」です。

僕の秀平くんの場合、「高校生活で何をするのか」「やりたいことは何なのか」が心の壁でした。それを解決するのは松本……でもいいのですが、自分で見つけて乗り越えた方が良いです。松本はあくまできっかけです。



⑥全部つなぐ



ここまでで大まかな流れは出来たと思います。人によっては「名作が出来た!」なんて調子に乗っているかもしれません。バカめ


ここまでじゃあ、まだバラバラになったシーンが宙に浮かんでいるだけです。ここでやるのは「それらを全部つなぐ」こと。起承転結の流れが出来るようにくっつけることです。

勘が良い人なら、この時点で「矛盾があった」とか「この登場人物はこんなことしないわ」って気づけます。最後の仕上げの前に、もう一度だけ天の目、地の目を思い出してみましょう。


僕の小説で言うと、「主人公の悩みと卒業式のシーンにどう繋がりを持たせるのか」が問題でした。別にぶった切っても良いのですが、そんなの説得力も何も無いし、なにより自分が納得できません。

とにかく、ここでやるのは矛盾が無いかを探すこと。シーンだけを見ると面白いのに、お話がぐちゃぐちゃだったら感情移入できなくなっちゃいます。


がんばれ(適当)



⑦伝えたいこと



最後にやることです。

物語にメッセージを持たせます。自分にしか書けない言葉を描きます。出来なきゃただの創作です。出来たら特別な物語です。「お前は出来てるのか」って?なんかお腹の調子が悪いので、ちょっとトイレ行ってきます。


それを「どこに描くのか」「どうやって描くのか」ですが、僕は一番大事なシーンで描くのがベストだと思っています。というか、それしかない気がする。僕の小説では「本当のユーモアとは何か」を伝えようと考えていました。

で、出来てなかった。めんどくさくなって何となく書いちゃいました。本当はもっともっと深めたいところだったのですが、「こんくらいでいいや」って妥協しちゃいました。ガチ反省。


ここをサボると作家性みたいなものを一生理解できないと思います。僕は今回の作品でそれをしなくかった自分が憎くて本気でへこみました(自業自得)



まあ、とっても素敵な松本先生が書けたからいいよね!(自画自賛)



⑧仕上げ



さて、1~7まで頑張ったのですからもうオマケみたいなもんですが、出来ればやっておいた方が良い(本当は絶対にやるべきやけど)ことが、全ての謎に答えを作るです。

「どんな人を笑わせたい?」「なぜ笑わせたい?」

「どうして頑固?」「なんで笑わない?」

「何をしたい?」「どう解決する?」

みたいに次々と生まれる謎の全てに、納得のいく答えを作ります。ちょっとくらい投げっぱなしにしても良いでしょうけど、それは作者のエゴでナルシシズム、だと思います。

読者に渡した謎は、全部ちゃんと解決してあげる。そんな優しい作家になりたいものです。カッコつけました(ナルシシズム)



ちなみに、岡田くんってめちゃくちゃエゴでナルシシズムの塊なのですが、気づいている方はいらっしゃるでしょうか。本当に僕のフォロワーなんだったら分かるよね?(エゴ)



まとめ



①スタートを作る

・登場人物の目標や動機を描く

・その理由をしっかりと考える



②ゴールを作る

・どんな変化が起きるのかを考える

・変化した後の世界を描く


③どん底を作る

・盛り上がる前の下準備をする

・希望のきっかけを作っておく


④説明する

・「なぜ?」「どうして?」の理由を読者に見せる

・登場人物の動機や目的までの過程を描く


⑤『承』を作る  ⑥全部つなぐ

・ここまでに作って来たものをまとめる

・矛盾や作者の都合を排除する

・主人公の心の壁を描く


⑦伝えたいこと

・心を込めてメッセージを描く

・出来なきゃカス

・言い過ぎました


⑧仕上げ

・読者に謎の答えを見せられているかチェック



最後に



まだまだ完全に説明は出来ていませんが、大体はこんな感じです。

殴り書きメモの写真をあげようかと思いましたが、色々なものが砕け散りそうなのでやめておきます。お習字を頑張った結果、「自分が読めたらいいや」にたどり着いた悲しきモンスターの字を見せるわけには……


ということで、stand.fmに遅刻するのでここまで。

ありがとうございました。



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