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創作のガチ勉強まとめ


こんばんは みょーです。

昨日、友人から「スプラトゥーンしようぜ」と連絡があり、通話しながら一緒にプレイしていました。

その際、「お前の小説見たぞ!」と感想を教えてもらったのですが、それがめちゃくちゃ嬉しい内容でしたので明日まとめようと思います。今日は別のお話をします。


なかなか胡散臭い雰囲気のタイトルですが、人生を詰め込んだ小説で見つけた成果をまとめた永久保存版(諸説あり)の記事です。だから読め


今回は得たものをいくつかに分け、簡単に説明していこうと思います。これから始まる『ポンコツ書き出しチャレンジ』に活かしてください。

あと、追記しておきますが作品には『ポンコツ書き出しチャレンジ』タグをつけておいてください。

ここで正直に理由を話しておきますが、「タグをつけてくれ」というお願いは検索できるようにだけが目的ではありません。どちらかというと「ちゃんとコンテストの趣旨、注意事項を読んでくれているか」というチェックのためです。

ただタグをつければいいという簡単なことですから、そこはやってくれたまえ。「ゆるく楽しくやるぞ!」とはいえ、主催者である僕には少なからず責任が伴います。だから投稿のルールやマナー的なことはご一考いただけると幸いです。


さて、なんか真面目な話をしちゃったので一旦ゴリラになるとして、創作に関する知識を楽しく共有していこうと思います。



その1 読みやすい文章とは



まず、僕がもらえる感想で必ず入ってくる「読みやすさ」から考えていきます。もちろんポジティブな感想です。「他に褒めるところがねえ!」ではなく、「普段、小説とか読まないけどスラスラ読めた!」という意味の読みやすさです。

実際、僕も読まないし身近な人達も読まないしで、周囲に小説を読むことが趣味の人間はいないのですが、むしろそうした『小説を知らない人』に評価されることが多い気がします。逆に読み慣れた人には物足りないかもしれない。知らんけど

正直、好き嫌いの範疇な気がしています。もっと詩的でエモな感じの表現が好きな方もいれば、ゴリゴリのリアル描写(エロ、暴力などの刺激が強いもの)を好む人もいます。なんなら物語は二の次でそういうところばっかり見る人もいるし。


そんな感じで『好かれる文章のひとつ』に、僕の得意な『読みやすい文章』は存在していると考えています。僕が考えたジャンルの中で「最も親しみやすいのでは?」と感じるくらい良いことだと思っているので、少しでもお伝え出来たらな~と、軽い気持ちでまとめていきます。

サンプルとして自分の小説を使いますが、今回の記事でまとめることは全て『僕が本気で書き直す際に、課題として乗り越えたこと』です。

だから役立つと思いますが、「言ってる意味がよく分からない」という場合は、そこまで実力が行きついていないか、僕の説明が下手かのどちらかですので、今日の夜にやるつもりのstand.fmかコメント欄で聞いてください。



軽い文章、重い文章



さて、いきなり感覚的なことになりますが、僕は「読みやすい文章」と「読める文章」は違うと思っています。まずは「読める文章」について簡単にまとめておきます。

まず「最後まで読んでくれるだろう」と考えている方はそれをやめてください。「面白くないなと感じた時点で人が去っていく」と常に思っておかなければ、面白い文章は書けません。厳しいようですが、妖怪毎日投稿男が言えば説得力あるのではないでしょうか。知らんけど


簡単に言うと、「面白くない文章」を書かなければ良いだけです。「読み手に取って要らない部分」を減らすのです。

作者が書きたいシーンと読者が読みたいシーンは違っていて、めんどくさい説明や何が目的なのか分からないシーンは少なければ少ないほど良いです。

退屈な部分は重たい文章ワクワクする部分が軽い文章と思ってください。読んでいてしんどいのが重たく、読んでいる気がしないのが軽い、そんな感じです。


で、「どうやれば軽くなるの?」は、これからまとめることをやっていただければクリア出来ると思います。



良いセリフ、良くないセリフ



僕の中でセリフを書く際にやってはいけないタブーがいくつかあります。

ひとつは「意味なく長いもの」、もうひとつが「状況説明をするもの」です。


長い文章は読むのが辛いです。今もバチバチ削っていますが、この「バチバチ削っている」という文章も要りません(この文章も要らないし、このカッコも要らないしこの注意書k)

意味なく長いセリフの例を考えてみます。

楠本先生は、綺麗に並んだクリームパンを見て首を傾げると、「小川さん!」とレジの方に向かって叫んだ。

「ビニール袋の大きいやつ、持って来て!」その言葉を聞いて直ぐ、店番をしていたパートの小川さんが飛び出した。

『パン工房にバースデーケーキを』一話

このシーンですが、僕は当初「小川さん!ビニール袋の大きいやつ、持って来て!」としていました。

このセリフは小川さんの名前が初めて登場する部分かつ、ビニール袋を持って来てほしいという情報がつまっています(深く考えなくていいですし、僕も考えていません)

ここを読みやすくするために、「小川さん!」と「ビニール袋~」を分けました。この二つを一度に言う必要はありませんし、分けた方がテンポもいいです。参考にしてください。



で、分かりやすくするためにもっと酷くしてみます。

楠本先生は綺麗に並んだクリームパンを見て首を傾げ、レジの方に向かって叫んだ。

「小川さん!クリームパンでいくつかダメなやつがあったから、包むためのビニール袋持って来て!なるだけ大きいやつ!」その言葉を聞いて直ぐ、店番をしていたパートの小川さんが飛び出した。

クソ

これが良くないセリフです。長いし、状況を説明しています。

説明状況説明は違います。「クリームパンの包み方を話す」のは説明、「クリームパンで失敗作が出来たからビニール袋が必要」は状況説明です。違いが分かりますでしょうか。

あと、実際に同じ状況があったとして、わざわざこんなこと言いません。その時点でアウトだと僕は思っています。だからタブーにしています。


この感覚でいくと「そのカレー、おいしい?」はOK。「私のシーフードカレー、おいしい?」は、かなり状況説明寄りです。「私の作ったシーフード~」だともう僕はアレルギー出る。ここの違いが分かれば大丈夫!

「私が作ったシーフードカレーを食べていることを書きたい」なら、

手作りのシーフードカレーを食べている相手の描写を書き、それから「そのカレー、おいしい?」と書けば良いです。読みやすいし、どうやってカレーを食べているかで想像も膨らみます。

ラブラブな彼がガツガツ食ってるかもしれんし、かわいい子どもが熱いのを我慢しながらほおばってるかもしれんし、料理の練習に付き合ってくれた母が険しい顔で食ってるかもしれん。という風に、幅が広がります。読みやすい&幅広い=無敵です。フゥー🦍


セリフはキャラクターの見せ場です。必要な情報はセリフではなく、他の部分で見せるべきです。

あくまでキャラクターのためにセリフは使いましょう。僕はキャラクターが何かを説明する時だけ、例外的に長いセリフ&説明をOKとしています。それ以外はキャラクターに状況を説明させようという作者のエゴ&小賢しさだと、厳しくムチを打ちました。僕のかわいいおしりに(諸説あり)


ということでシンプルにまとめると、セリフは短く、状況を説明させないという感じで行きましょう。これをするとかなり軽い文章になると思います。



状況説明をしない



「どういうことやねん」と思ったでしょう。

ハッキリ言って状況説明はつまんないのです。だったらなるべくしない方が良いです。別の方法で説明しましょう。

そう感じたきっかけは、僕の課題その2であった『佐藤さんをヒロインに』という使命です。彼女を小説のヒロインにするために頑張りました。


皆様、「佐藤さん(ヒロイン)を可愛くしたい」と思った時、どうしますか?「かわいい」「魅力的」といった言葉を書きまくると文章が重くなり、キャラクターに説明させると破綻します。では、どうするか……


エピソードを作ってあげてください。

誰が見ても魅力的でかわいいヒロインになるように、素敵なエピソードを考えてあげてください。


僕は「佐藤さんを女性から見てカワイイ女性にする」と心に誓って書き直しを始めました。成功したと思います。むしろやり過ぎて他がかすんだ気がする。

という風に、文字を工夫するのではなく、画的に見せるという意識を持ってみてください。きっと書くのが楽しくなると思います。語彙力もエモもいらんのだ(いる)



その2 キャラクターに愛を注ぐ



ここまでを読んでくださった方はもう気づいていると思いますが、何もかもキャラクター優先でいくと面白くなります。

小説にも書いたのですが、「パン屋はパンの奴隷になる」のです。僕のパンの師匠が言っていた冗談です。


小説も同じだと思います。「作家はキャラクターの奴隷になる」と、僕は言っておきます。

主人公には主人公だけの特別を。ヒロインには愛される魅力を。悪役には鈍く輝くカリスマを。友人には相応しい優しさを……という風に、それぞれにそれぞれの愛を注いであげてください。


そしてそれは「状況説明」ではなく、エピソードで。言葉ではなく行動で、とも言えるでしょうか。具体的に言うと、二話の佐藤さんは言葉三話の佐藤さんは行動で示したので参考までに。本気を出したのは三話からってことだ。


さっきの「パン屋はパンの奴隷になる」という言葉だけでも、僕の師匠がどんな人だったのか、なんとなく分かるのではないでしょうか?

これの積み重ねでキャラクターの存在を濃くしていってあげてください。たぶん自分でも大好きになれるキャラクターが生まれると思います。僕はみんな好き♡



気持ちわる!(自爆)



スタートを楽にする&もっと面白くするアイデア



では、いよいよ本格的に役立ちそうな知識を共有します。僕の数年にわたる創作勉強の中でもかなり役立ったものです。

まずは『ポンコツ書き出しチャレンジ』のお題を見ていきます。実は、かなり優しめのお題にしています。

「右手でけん玉、左手でヨーヨーをしながら、リフティングを百回する」
一学期最後の日、夏休みの目標を提出した僕は担任の松本に殴られた。

第一回『ポンコツ書き出しチャレンジ』お題

はい、とち狂った『僕』と松本先生がいますね。二人がどんな人物なのか、考えてあげてください。まずはキャラクターを愛しましょう。スキ♡

気持ちわる!



あなたは、この『僕』をどんな人物にしてあげますか?

松本先生をどんな人物にしていきますか?

二人の物語を、どのように終わらせたいですか?



思い浮かびましたか?

浮かばなかったという方に、大ヒントです。コツとも言います。


『なぜ』『どうして』を集めてください。鎖のように『?』と『答え』を繋いでいくのです。



『僕はどうして夏休みの目標にそんなことを書いたのだろう』→その答えは?

『先生はどうして僕を殴ったのだろう』→その答えは?

なぜが思いつかないのはなんでだろう~♪』→テツandトモ



といった感じです。ここで『その答えは?』が更なる『なぜ』『どうして』に繋がると、また新たな疑問を作っていけるのでベストです。ここが繋がってひとつの鎖が出来た時、めちゃくちゃ創作が楽しくなると思います。


しかし、それで満足してはいけませんよ。大事なのはキャラクターへの愛。要はキャラクターの気持ちと鎖に矛盾がないかです。

『パン工房にバースデーケーキを』のスタートは『めちゃくちゃスゴイ技術を持った職人が「この仕事を辞めたい」と考えていたら?』でした。大袈裟ですが僕の実体験であり、答えが欲しい悩みでした。


その結果、生まれたのが楠本先生。不器用な性格でモデル体型のイケメンパティシエ兼ブランジェです。クソが(自分の想像に嫉妬するあわれな男)

まず「辞めたい理由は?」から鎖作りが始まります。どんどん繋いでいってゴールに来たら、最初にどこから見せるのかを考えます。その結果が一話の「俺には才能が無い」ってセリフだったのです。


で、そこに関わるのが主人公の健太。彼には重要な役割があります。

楠本先生がひとりで鎖を辿っていきつくゴールをぶち壊すという役割です。主人公としての使命です。出来なきゃ主人公じゃありません。

たとえると、一本の鎖が途中からくっつく感じです。健太の鎖が周りのキャラクターへと伸び、無理やりでも別の方向へと導いていくのです。読んでくれた方なら意味が分かると思います。だから読んで♡




オエ!




まとめ



・文章を軽くすること

背伸びして難しい表現をしようとしなくても、どこかで自分にしか書けない言葉が自然に生まれると思います。

まずはシンプルな文章を意識して、「ここかな?」と思ったところをじっくりと煮詰めてみてください。

同じ意味を持つ言葉なんかは削れたりします。慣れたら見直してみてください。


・状況説明を避けること

「してはいけない」ではなく、「出来るだけしない」です。たとえば教室の細かいところを説明した方が良いのかどうか、先生の見た目や服装を描写する程度はどのくらいか、そんなところです。

僕の感覚だと「あんまり思いつかない」部分は書かなくても良いと思っています。たぶん頑張って絞り出したとしても、リアルじゃなかったり、単純につまんなかったりすると思います。僕はそうでした。


なるだけ映像で想像を。

ダジャレじゃねーぞ



・キャラクターを愛すること

これが一番大事です。

そのキャラクターの立場にふさわしい最高の見せ場、最高の魅力を考えてあげてください。ここに一番力を注いで、それを読者に伝えることが出来れば、めちゃくちゃ面白い作品が出来ると思います。


自分の心の一部を切り取って生まれた家族。そんな気持ちで書いてみてください。ちなみに僕は独身で彼女はもう六年くらいいません。ハハハ




最後に



長くなったし難しいかもしれませんが、気楽にいきましょう。ただただ「キャラクターを掘り下げるぞ!」でも、かなり変わると思います。


「本当にこのキャラクターはそんな行動を取るのかな?」と、妄想をふくらませてください。

どんな作品が生まれるか、めちゃくちゃ楽しみに待ってます♡



オエ!



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