文化と情緒の影

今回は文化と情緒の影というテーマで論じていきたいと思います。
結論から申し上げると、文化とそれから生まれる情緒はもちろん素晴らしいし、感傷に浸ることもとても幸せです。しかし、情緒的に「良きもの」とされるものの影には、必ず「悪しもの」が存在します。私はこれを問題視します。

これは多くの社会問題に通ずる問題だと考えています。
LGBT問題を例に挙げましょう。現代の価値観では、「結婚して、子供を作る」事が一つのゴールであり、「良きもの」として暗黙に認識されているところがあると思います。確かに、好きな人と結婚して子供を作り、順風満帆な家庭を築くことは幸せな事だと思います。しかし、現代の価値観ではこれがプライベートでの幸せのモデルであり、それ以外のものはサブタイプとされている風潮があるように感じます。また、それに当てはまらないものは幸せでない、または良くないものとされる事もあるように思います。
LGBTの人々は子供を作る事ができません。だから、好きな人と結ばれても、このモデルには到底当てはまりませんし、社会的には「生産性がない」など、批判的な目を向けられる事も多々あります。
このように、いわゆる「サブタイプ」の幸せを生きる人々は、文化的な情緒には当てはまらないため、否定されることも多くあるように感じます。

このように、「情緒による排除」は結婚に関する問題だけではなく、他にも様々な問題に通ずるところがあります。
私は文化を否定しているわけではありません。大切なのは、人が嫌な気持ちになるような価値観は修正し、素敵な価値観は残していく事だと思います。

ご拝読ありがとうございました。


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