【DTM初心者必見!】ディザリング処理とは 〜bit深度のあれこれ 〜
アノニマスDTM編集部でございます。
今回はディザリング処理について書きたいと思います。
仕上がった音源に微量なノイズを加えることをディザリングと言い、bit深度を下げた時の音質劣化を防ぐ目的で使われます。
bit深度に関しては過去記事をご参照ください。
例えば32bitの音源データをCDに書き出す際、16bitの質量に下がるわけなので、当然その分のダイナミクスが失われます。
低いbit深度に変換する=音情報の質量を減らす
この時に発生する量子化歪みはいわば変換ミスのようなものです。一瞬のうちに膨大な質量を取り除いて変換するのですから、それで音がスッキリするとは思えませんよね(・∀・)
ディザリングも結局のところノイズです。端的言えば、悪いノイズに良いノイズをぶつけて誤魔化しましょう...というものです。
音質が良くなるわけではないので、誤解しないようにwwww
CDへの書き出し以外に、ストリーミングサイトへのアップロード時も要ディザリングの場合があります。
SoundCloudは16bit/48kHz推奨です。必須ではありませんが、郷に入りては郷に従えと言いますから、音源は推奨フォーマットに揃えるのが良いでしょう。
サンプルレートの欄を見て「ふふっ」となってしまうYouTubeは24bit/44.1kHz推奨です。32bitの音源はディザリングする必要がありますね。
それでは、実際に私が行ったディザリングの工程をご紹介します。
私はいつもRXのDitherで行います。このツールはStandard以上にバンドルされており、DAWのプラグインとしてではなく、スタンドアローンで機能します。
RX7のため、最新バージョンとレイアウトが異なっている可能性があります。
エディターアプリを起動したら、ディザリングしたいオーディオデータを読み込みます。赤マルのDitherを選択すると、設定画面が出てきます。
大事な箇所はNoise shaping(以下Ns)とDither amount(以下Da)です。
Nsはディザーノイズの強さを指します。つまり、可聴ノイズの量子化歪みにどれぐらいの勢いでぶつけるか、という意味です。量子化歪みを可聴範囲から除いてくれるフィルタリング効果があります。
Daはディザーノイズの量を指します。少なめだと量子化歪みに埋もれる可能性があり、多めだと逆にノイズフロアが増加する恐れがあります。
ノイズフロアとは、PC内部や周りの電子回路から来る様々なノイズの集合体です。ノイズフロアはダイナミクスにも影響するので、DaはNormalで合わせるのがベターです。
諸々設定が出来たらPreviewでサウンドチェックし、問題なければRenderでディザリングを適用します。
はい、とても簡単ですね。
Ditherの詳細は上のリンクよりご確認ください。
今までノータッチだった人は、この機会に是非ディザリングを試してみてください。
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