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ありそうで意外とない2.5mm×6.3mmのヘッドホンケーブル
筆者が普段使っているヘッドホンはBOSEのQC35Ⅱというモデルです。普段のリスニングはワイヤレスで聴いていますが、制作時は有線で使ってます。
BOSEはこの製品をモニターヘッドホンとして売ってるわけではありませんが、私はこれに耳が馴れてしまい、使い続けています。
以前、ShureのAONIC50と比較した記事を書いたので、興味ある人はこちらもご参考ください。
オーディオインターフェース(以下AI/F)のヘッドホンジャックって大抵6.3mmですが、QC35Ⅱ付属のヘッドホンケーブルは2.5mm×3.5mmのため、3.5mm×6.3mmの変換プラグを使う必要があります。
ケーブルは1.2mと短いため、ラックに組んだAI/Fからヘッドホンまでの距離がギリギリでした。
少し胡坐をかこうものならケーブルが抜けてしまうという事故が多々起こり、非常にストレスを感じていました。
まだコロナが流行してなかった一昨年の話ですが、スタジオでレコーディングをする際、長さが足りないという理由で、急遽家電屋で5mほどの延長ケーブルを買いました。
それから家での作業も延長ケーブル→変換プラグという手順でケーブルの長さを克服しました。
が、次第に接触が悪くなり片側の音が途切れる現象に苛まれました。
最初は延長ケーブルが断線したかな〜と思いましたが、どうやら変換プラグに問題があることが判明しました。
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きちんとモニターヘッドホンを買おうと思いましたが、QC35Ⅱに馴れてしまった筆者は、その決断に踏み切れず、ヘッドホンケーブルを買うことにしました。
QC35Ⅱ側の入力端子は2.5mm、AI/Fのヘッドホンジャックは6.3mm。ダイレクトで挿す場合は2.5mm×6.3mmのヘッドホンケーブルを買う必要があります。
そこで見つけたのがオヤイデのHPSC-63HD500です。探してると分かるのですが、3.5mm×6.3mmは腐るほどあるのに、2.5mm×6.3mmのヘッドホンケーブルはラインナップが少ないです。
長さは1.3mと2.5mがあり、距離を考慮して筆者は後者を買いました。
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仕様は上記の通りです。
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パッケージはこんな感じです。開封後に気づきましたが、本体はゴムやワイヤーなどで固定はされておらず、シンプルに巻かれた状態です。これはメーカーの意向でしょうかね。
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導体とインナーシールドはオヤイデ製の102SSC、ヘッドホンケーブルでは初めての採用とのことです。外側はシルク素材のロープ仕立てになっており、触り心地はややザラザラで踏んでも大丈夫そうな強度です。
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ヘッドホン側のプラグをQC35Ⅱの付属ケーブルと見比べてみました。
BOSEのサイトでは付属ケーブルの仕様に関しての記載はありませんでした。恐らくニッケルメッキと見ています。HPSCの3極ピンは18k金メッキとなっています。
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2.5mm側のQC35Ⅱには問題なく接続出来ました。HPSCはバヨネット式ロック機構を採用しており、ヘッドホン本体への摩擦を防ぐ他、着脱時は「しっかり挿さる! しっかり抜ける!」という安心感があります。
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MadeinJAPANが刻印された6.3mmプラグは銀+ロジウムメッキ仕様。ロジウムメッキは高級オーディオケーブルや電源ケーブルのプラグでは定番の素材ですが、組み合わせは製品によって様々なバリエーションがあります。
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AI/Fのヘッドホンジャックに接続。ダイレクトに挿せるってやっぱ良いですね。この感覚、なんだか久しぶりです。
まずは普通に音が聴けるかiTunesで音楽を流したところ....問題なし。
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オヤイデのページには適合機種のリストが載っており、私のQC35Ⅱは記載がなく少々不安ではあったのですが、無事に使えて良かったです。
使えないヘッドホンがあるとすれば入力部の相性でプラグが奥まで挿さらないとか、物理的な問題ではないでしょうか。
今まで使ってたQC35Ⅱの付属ケーブルと比べ、HPSC-63HD500が音質にどう影響するかマジマジ音楽鑑賞に耽ってみました。
楽曲はPorcupineTreeのNil Recurringにしました。後年のプログレメタル期にリリースしたアルバムですが、メタルというよりもポストハードコアに近いテイストになってます。
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普段96kHzで作業することが多いのですが、HPSCに変えてからキックやスネアのアタックは以前よりも音像がハッキリし、金物のサスティンも鮮明に聞こえるようになった実感があります。
電源も同じことが言えますが、ケーブルによっても音質は変化します。ピュアオーディオ製品と呼ばれる音響機器やオーディオケーブルは一般の感覚ではありえない金額で販売されています。
DTMerはオーディオマニアほど強いこだわりは持たなくて良いと思いますが、ケーブルや電源は低価格でもオーディオグレードの製品で揃えることをおすすめします。
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