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ケーブルなのにオーディオインターフェース...!? BEHRINGERのLINE2USBを使ってみた!

アノニマスDTM編集部でございます。

今回はBEHRINGERのLINE2USBを使用した感想・レビューを書きたいと思います。

LINE2USBは入力のみに対応したオーディオインターフェース(以下AIF)です。

ケーブル内部にAD機構(アナログ→デジタル)が搭載されており、あらゆるオーディオソースをデジタルオーディオに変換してくれます。

未開封の状態はこんな感じです。

裏面にスペック表が記載されてます。

「SIZEの見方分かんねぇ...」

国内代理店であるエレクトリのサイトを確認したところ、全長は約2mとのことです。後に実寸測ってみたら2.5mでした。

購入から90日以内に製品登録をすると保証が3年に延長されます。手厚いおもてなしですね。

製品登録はBEHRINGERの親会社であるMusicTribeの本国サイトで行う必要があります。

オーディオ機器メーカーの中でも、BEHRINGERの製品は取り扱うカテゴリーが非常に多く、商流に関しては複数の国内代理店を通しているのが現状です。

シンセサイザー及びコンピューターオーディオ関連商品
株式会社エレクトリ
DJ関連商品及びDJヘッドホン
オタイオーディオ株式会社
PA、プロサウンド関連製品及びスタジオヘッドホン
株式会社ワタナベ楽器店

そんなわけで、BEHRINGERの製品に関するサポートはカテゴリーによって問い合わせ先が異なりますのでご注意ください。

いよいよ開封したいと思いますが...これどうやって開けるのよ。

多分切れ目を上手い具合になんとかすれば開けれるんでしょうけど、全く分からん。

ビリッと破いていく。

.....とりあえず結果オーライ(・∀・)

本体は想像以上にチープです。あと、ケーブルからオゾン臭のような匂いがします。個体差はあるかもしれませんが、マイナスポイントですね。

フォーン側にLRの配色が施されてます。挿し込み時は分かりやすくて良きですね。

五角形の部分は恐らくAD機構かと思われます。

テストはiPodの音源をミキサーからラインでステレオ出力したものをADすることにしました。

USBは挿したらランプが青く光りました。

Logic上で自動認識しました。私のMacOS(Mojave10.14.6)では問題なく使えるようです。デバイス名の「PnP」はフォーン&フォーンの略かな...?

BigSurとM1の対応状況は上記の通りです。

BEHRINGERの公式サイトを見ると、LINE2USB専用のASIOドライバーは用意がないので、Windowsの場合は別途フリーでASIO4ALLをインストールする必要があります。

bitとサンプリングレートは最大で16bit/48kHzです。最低8.0kHzから選択可能。

想像してたよりもクリアに録音出来ました。無音状態でミキサーやDAW上でボリューム調整しつつノイズの乗り具合など確認してみましたが、聴感上では許容範囲でした。

しかしながら、外来ノイズの影響をもろに受けます。試しにAD機構の部分を周りの機材や他の配線から離してみたり、ハブからPC直挿しに変えたら案の定ノイズが軽減されました。

試しにLだけで出力してみましたが、こちらも問題なくDAW上でモニター出来ましたので、モノラルアウトのギターやベースでも使えますね。

LINE2USBはあくまで入力専用のAIFなので出力は別途違うAIF、もしくはPCの内蔵出力を使わなければ音をモニター出来ません。

DAWを使わずに音をモニターする場合、他のAIFをPCに繋げて出力設定しても、LINE2USBのデジタル変換されたオーディオソースを入力するという特性上、通常ではモニター出来ません。

ざっくり言えば、LINE2USBが「誰かぼくを拾って〜!!!」と路頭に迷ってる状態です。

これを解決するためにはLadioCastなどの仮想ミキサーを経由させる必要があります。

赤で囲ってるウィンドウはLadioCastです。音質はガクッと下がりますが、LINE2USBの入力をもう一台のAIFの出力に送ればMac上でモニターが可能になります。

AIFを使わない場合は出力先を内蔵出力に設定すればMacのスピーカーとイヤホンジャックからモニター可能です。

個人的にはあまり推奨できる方法ではありませんが、「どうしてもDAWを使わずにモニターしたい!!」という人は試してみると良いです。

試しにiPad(Pro_第二世代)にも繋いでみましたが、入力は問題なく出来ました。モニターをONにしてもMac同様音は出ないと思ったのですが、普通にiPadの内蔵スピーカーから音が出ました。

イヤホンジャックがないiPad、並びにこのようなUSBが一つしか挿せない接続方法ではヘッドホンのモニターが出来ません。

(iOSデバイスが複数のAIFを自動で認識してくれるのであれば)ハブでポートを拡張し、出力に使うAIFを別途接続するか、内蔵のDAで良ければ3.5mmTRSのヘッドホンジャックを使えばヘッドホンでのモニターは可能です。

前者は二度手間ですが、音質を気にしないのであれば後者はPCよりもLINE2USBを使う利点があると言えるでしょう。

ちなみにリンク先のハブはUSBポートが2つありますが、片方はUSB2.0規格でもう片方はUSB3.0規格です。

LINE2USBはAIFの中でコスパは群を抜いてます。場所も取らないし、手軽にハードウェアをPCやiPadで録音できるという利点もありますが、録り音はめちゃめちゃクリアとは言えず、ノイズの影響も受けやすいというマイナス要素もあります。あと匂い...wwww

モニター用のヘッドホンジャックでも付いてれば、それなりに使い勝手の良い商品だと思いますが、ケーブル一本にAD/DAを集約するのは難しいのでしょう。

極論、AIFは入力と出力の両方を備えたものを買った方が良いですね(・∀・)

同シリーズでMIC2USBというラインナップもあります。これはダイナミックマイクなどに使えるAIFですね。

AudiostockではBGMを販売しております。

以上!

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