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№116【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『え? ママ友が・・・2人?』

ある日、地域のちょっとした集まりに参加した。受付に行くと、ワタクシのホンのちょっぴり苦手なママ友が受付係をしていた。
「あ、まいまいさん。お疲れ様です」
いまではふつうに挨拶くらいはできる仲に回復している。でも、ちょっと前まで、挨拶したくないばっかりにスマホを見るふりをしていたり、走って逃げて行ったりと、ワタクシから逃げ回ってくれる努力を惜しみなくやってくれるような人だった。

受付が終わったので指定されている席に座ると、目の前に座っている人に目が留まった。それは、さっき受付をしていたはずのママ友の姿。
「あれ? いつの間にここに来たの?」
気になって、受付の方を見るとそこにもママ友が。

え? ママ友が・・・2人? 
ひょーっ! 

そこには、ママ友のそっくりさんが1人いた。
ヘアスタイルもヘアカラーもなんだったら着ている服も体形もそっくり。メイクも似ているうえにマスクで顔が隠れているからシンクロ率が驚異の99%(まいまいまま調べ)。

驚いているワタクシに追い討ちをかけるように、別の方向にさらにもう1人、ママ友のそっくりさんを発見!

うそーん。冗談でしょ?

ワタクシ、もう会議の内容が入ってこないほど頭の中がグルグル。本物のママ友とそっくりさん2人。3人並んでいたら、本物のママ友を見分ける自信がない。
「ど、ど、どうしよう・・・」
超焦ったときに、ワタクシふと気がついた。

もしかして、もしかするけど「この人挨拶しない人だよね~」って思い込んでいたのは、この2人のそっくりさんのせいなの? そっくりさんは、ワタクシのこと知らないから、そりゃ挨拶しないよね~。

もしかしたらワタクシ、一方的に嫌われていると思い込んでいただけではないかと、ドキドキし始めた。

逆に言うと、どこかにワタクシのそっくりさんもいるかも。
「あ~! まいまいさーん。こーんにちは~!」
と愛想よくきてくれる人に、ワタクシの分身ともいえる、そっくりさんが、メッチャ好印象で接してくれているかもしれない。いや、きっとそう。

悪くない。 
そっくりさん、よろしくです。




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