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№152【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『3Dプリンターで作った・なんなのそれシリーズ01』

ある日、ダンナが小4の息子のために3Dプリンターでケースを作っていた。それはカードゲーム用。
「これでいいかな」
と息子とワタクシに見せびらかすダンナ。いつもより鼻が3メートルほど伸びているから、相当の自信作らしい。


蓋にポケモン風のワンポイント


早速息子がカードを入れてみると、なんという事でしょう~。
あっと言う間にスッキリとカードが片付いた。

「ほうっ! これはスゴイ!」
特に一番手前の2色の箱、メッチャワタクシ好みでウッカリ褒めてしまった。
するとダンナがここぞとばかりに、聞いてもいない説明、主に苦労話を長々とし始める。途中の努力よりも結果重視のワタクシ。ボンヤリダンナの話を聞いていたら、いつまでもしゃべっていそうなので
「ちょっと写真撮らせてもらってもイイかな?」
と言って、話の腰をぼっきり折った。

ところが、これで終わらないのが元営業マンのダンナ。
「これ、本当はもっとキレイに仕上がるはずなんだよね。調べたら『振動補償センサー』っていうのをつけるといいらしい」

メンタル強いね。まだ話を続けるうえ、よりキレイに仕上げるための部品を買えと交渉してくる。

どうやらダンナはすでに買いたい物を決めており、その値段をみると、このカード入れの材料費として払うにはちょうどいい額という周到さ。
もうレールに乗せられたかのような、この手口にほんのちょっぴり、モヤっとしていたところ、ダンナはもうひとつ作った自信作を見せてきた。

「どう? 俺専用のスマホ台、ゲームするときバージョン」




ひょーっ! こんなキラキラの台にウヤウヤしく物をのせる人って、時代劇のお殿様以外で初めてみた~!

すこーし角度がついていて、ゲーム画面がみやすいとかなんとか。必要なんだか、どうなんだかよくわからないヒラメキがもっとみたくなったので、ダンナの提案してきた『振動補償センサー』を購入することにした。

ただ、ゴミを増やすだけになるかどうかは知らんけど。



※※※

これを使うと3Dプリンターの作品が、より滑らかにキレイに仕上がるというのだけれども実際に使ってみないと分からない。はやく届かないかな。


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