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2分で読める子育てエッセイ№546『週に3回と週に2回』
小2の息子と小5の娘。
週に3回、息子が先に学校から帰宅する。
息子が帰ってくると、水筒を床にバーン、帽子がピューンとどこかに飛ばされ、ランドセルは日替わりでその辺に適当~にひっくり返されている。
「こら~! きめた所に置きなさーい! ワザワザお母さんの仕事つくるなー」
と言っているワタクシの言葉を遮るように、息子が楽しそうに話し始める。
「今日ね、今日ね、エリスが地球の遠くでグルグルしている、って先生が言ってた」
はい! 今日も始まりました、恒例の「この話題は一体何でしょう」。
ある時は、畳まれていない洗濯物を持ってウロウロしながら。
ある時は、学校の大量のお知らせを整理しながら
ある時は、のんきにお菓子をかじりながら。
正直、ヒントをたくさん出してもらわないとよく分からん。
今日は宇宙の話を先生から聞いたのかな。
「エリスってなに?」
と質問すると、もう息子の頭の中は、はるかかなた。
「そうだ! 水星って地球より暑いのかな。調べてみよう」
エリスはどこにいった~! と思ったけれど、あえて邪魔はしない。
知らんでもワタクシ全然困らんし。
楽しそうにAIスピーカーに向かって、質問攻めにする息子。
ところが、息子の前歯は2本抜けていてフガフガしてる。
上手く発音できていないのか、AIスピーカーに何度もこう言われていた。
「すみません、よくわかりません」
余計にムキになって質問しているので、うるさいったらありゃしない。
仕方がないのでアドバイス。
「こう言い換えてみたら?」
・・・あ! 通じた!
結局ワタクシ、息子の引力に巻き込まれ、小一時間ほど惑星の事について聞くハメになった。
お陰で「準惑星」なんて言葉があると知った。
ありがとう。
その後、PCで検索した子供用の記事を読み始めた息子。
ようやく気が済んだらしく、ワタクシ、お役御免となった。
やれやれ、コーヒーでも飲むか。
コーヒーメーカーが動き始めた頃、こんどは小5の娘が帰って来た。
「お母さん、ただいま。聞いて聞いて!」
これから娘の番になります。
娘の持ち帰ったあれやこれやを確認しながら、また1に戻る、の気分。
コーヒーに気が付くのは、たいてい1時間後。
アイスになったコーヒーの出来上がり。
※※※
さらに週2回、子供達が同時に帰ってくる日。
こんどのワタクシは聖徳太子。
右から娘、左から息子が同時に話しかける。
どっちの話を先に聞くべきか。
右? 左?
迷っている間にまた同時。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ