見出し画像

2分で読める子育てエッセイ№598『肉まんにピッタリサイズのお皿』

小2の息子が友達を連れてきた。
一緒に宿題をするという。

いいじゃーん。

とても寒い日だったので、レンチンするだけのあったか~い肉まんをおやつに準備した。

「宿題が終わった人から、熱いうちにどうぞ~」

とお友達にも息子と同じ、肉まんにピッタリサイズのお皿にのせて出していたら、男子二人大喜び。

「あ! 肉まんだ~!」
あっという間に、宿題を終わらせた。

いい! いつもより息子の宿題がささっと済んだ!
そして、うまいうまい、と頬張っている姿がとてもいい。


そこに二階からデッカイ、ダンナが降りてきた。
「ご馳走様~。これ使った食器。サンキューね~」

するとダンナが持っていたデッカイお皿をみたお友達が、目を丸くしてこういった。

「あれ? おじちゃんの肉まんだけデカくね? 俺もでっかいのがよかったな~」

自分たちの手にはお皿にピッタリサイズの肉まん。

デッカイ人がデッカイお皿を持っている。
それ、すなわち、デッカイ肉まん・・・。

うそ! ワタクシにも同じものが見えた!


一瞬見えた、あるはずのない幻のデッカイ肉まん。
それは食べてみたい、と心底思った。

ところが逆に、ダンナがこう不満を漏らした。

「え~、おじちゃんの肉まん、二人のより小さく見えたけど・・・。分けてもらってもいい?」

慌てた子供達、急いで自分のを食べきった。
つられて、ワタクシも口に押し込んだ。



この記事が参加している募集

サポートありがとうございます!  迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す  ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ