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№132【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『せっかく良いことを教えて貰ったので』

ある日、ダンナが大昔からのお気に入りの漫画をおススメしてきた。
「あ、これ昔、貸してもらったよね」
懐かしいと思いながらパラパラめくっていると、ダンナがこんなことを言い出した。
「『おわりに』を読んでみて。面白いから」
そんなのあったかな、と読もうと思ったその時にダンナがこう言った。
「この作者さん、日常のどーでもいいことをよくここまで作品に落とし込めるなーといつも感心するんだよね」
ふんふん。
「あなたのエッセイと同じだね」

ひょーっ!
目の前でまさかのストレート悪口! 
「すみませんね、日常のどーでもいいことを1300本も作品にして」

そのどーでもいいことを巻き起こす原因、ダンナはハッとしてフォローし始めた。
「いや、ほら、有名な作家さんと思考が似てるな、って褒め言葉」

ほう、いつから「どーでもいいこと」は褒め言葉に仲間入りしたのかしら。時代ってよく分からんわ~。

せっかく良いことを教えて貰ったので試しに、遊びに来てくれたお義母さんに『日常のどーでもいい話、いつもたくさん聞かせてくれてありがとう』って褒めてみようと思った。


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