2分で読める子育てエッセイ№401 『ウン十年越しに仲直り』
大昔、実家の近所にやっすいハンバーガー屋さんが出来た。
『ワンコインで買える』
と聞きつけ、ウキウキしながら早速友人と食べに行った。
あのメジャーなハンバーガー屋ではなく、こじんまりとした店内には、お客さんも少なく、おしゃべりもし放題。増々いい感じ。
『メロンソーダとワンコインのハーガー』
を注文し200円を払って、友達と受け取りを待った。
すると、思いがけない光景を目にしてしまった。
全く隠すそぶりもなく、アル有名メーカーの甘~い透明炭酸水にササっと魔法の緑の粉を混ぜて、
『メロンソーダです』
と、出してきた。
勇気のあったその当時
『うそ~ん』
と思いつつ飲んでみる。
『あ!メロンソーダ。でも・・・』
正体を知って以降長い間、メロンソーダとは距離を置くことになった。
さらにお店も間もなく姿を消した。
その後、メロンソーダがワタクシの目の前に再び姿を見せるようになったのは、現在小1の息子が炭酸ジュースを好むようになってから。
『これがいい!』
と選ぶのは、かなりの確率でメロンソーダ。
とっても気まずい。
さらに、先日、夜になってから急にメロンソーダを飲みたいと言い出したので、ダメもとで手作りの物を出してみたところ 次の日にもリクエストされるほどの高評価。
材料、かき氷のメロンシロップとあの例の甘~い炭酸水の類似品。
どちらも、普段メッチャ口にしているもの。
自分で作っておいてなんだけど、このアリもビックリするような甘い甘い飲み物、子供にはアリなんだ・・・。
そして、あの禁じ手に出会ったのは、息子の為だったのかもしれない。
ウン十年越しに仲違いしていたメロンソーダと仲直り出来た様な気がした。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ