2分で読める子育てエッセイ№885『息子が小うるさい』
最近、小4の息子が小うるさい。
ある日、野菜を洗っていたら、息子がこう言い出した。
「お母さん、お水はもっと少なくできない? 流しっぱなしはダメだよ」
え? 突然なに?
「野菜を洗いたいからボールに水を貯めているところなんだけど」
と説明すると、難しい顔でフムフムと頷いてこう言った。
「お水の節約するために水の量を気をつけてね」
そういえば先日の参観で「エコ」がテーマの授業だったことを思い出し、学校の連絡袋を確認した。すると「お家でエコチャレンジ」という内容の一覧表が見つかった。これは毎年やっているもので、自分でできることを工夫をしてみよう、というもの。
「これか~」
節約できる量を増やすために、自分だけでなく、母も巻き込む作戦だと気がついた。
それからというもの、歯磨きのときも、シャワーを使うときも、洗濯のお水についてもイチイチ、イチイチ口を出してくるようになった。
「ひょーっ! 言われるまでもなく、ワタクシも節約のためいろいろとやっています~!」
ひとつずつ息子に説明して、息子からのお説教を回避した。
ところがある日、学校から帰った息子が手を洗いながらいつもの水遊びをしているのをワタクシ、目撃してしまった。もう心穏やかにいられない。
「うそーん。人には注意しておきながら、自分は水遊びするつもり?」
モヤモヤしながらこっそり覗き見ていると、息子はハッとした様子で水を止めた。
「えらい! エコチャレンジを思い出した?」
こうして1週間の息子の小うるさいお説教付きの「お家でエコチャレンジ」は終了した。
今後「手を洗いながらいつもの水遊び」が始まるのかは、知らんけど。
教えてもらったからには、こんどはワタクシが小うるさく注意する番。
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