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ネスレから学ぶ地球の未来と事業成長が紐付くサスナビリティとは?

NewsPicksで気になったニュースのサマリと、個人的な意見を書きます。
有料記事がメインです。

前にCSR、CSV、SDGsなどの定義について書いた記事があるので参考まで。



サマリ

CRSやSDGsが企業にとって見せかけ要素が強い一方で、CSVは本業で社会課題を解決することによって、経済的にリターンを生むという発想だ。

今回はCSVを実行する企業例として「ネスレ」を取り上げて見てみる。

2001年当時の社長出会ったピーター・ブラベックは「ネスレはこれから、食品会社から『栄養・健康・ウェルネス企業』へと転身すると宣言した。

過去100年以上にわたって、ネスレはコーヒーやチョコレートなどの嗜好品を販売して成長してきた。

世界には食糧不足に苦しむ人もいれば、食べ過ぎてしまう人もいる。「健康」に問題を抱えているというところでは共通する。

宣言後ピザやアイスクリーム事業を売却し、一方で乳幼児栄養食品、医療食品企業の買収を進めてきました。

さらに驚くべきは業界が伸びていることです。

なぜネスレがCSVに成功したのかというと、ポイントは2つある。

1つ目のポイントはネスレは世界で最もコーヒー豆を消費し、カカオ豆を加工しボトルウォーターを販売する会社。

気候変動で豆が取れなくなったらネスカフェや、キットカットは作れない。

つまり地球の未来が業績に直結するので、自然と「これからの地球全体の課題」に思考が巡るようになっている。

2つ目のポイントは、ピーター・ブラベックのリーダーシップ力だ。彼の志に惹かれて、企業全体が動いた。

ネスレとよく並べられるのは、イギリスに本社を置くユニリーバ。2009年〜

2018年までCEOを努めたポール・ポールマンは、元ネスレの副社長でした。ポールマンは転職後、「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」という名前でネスレのサスナビリティと似た取り組みを始めます。

ノボというデンマークの製薬会社もCSVを実践しています。

糖尿病の治療尺であるインシュリンに特化して世界のアップシェアを握っています。さらにインシュリンの製造販売から、糖尿病ケアに軸足を置く企業へと進化しました。

先進国では、糖尿病人口を減らさなければ、医療費が膨れあがり、財政を圧迫してしまいます。

そこでノボは、食事や運動、心のケアまで生活全体を支援する糖尿病予防・克服プランを構築しました。本業でCSVができている事例です。


ポイント

・CSVは本業と紐付けて行い「事業の成長=社会がより良くなる」になっている

・SDGsは主語が地球だが、CSVは企業が主語




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