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イマジナリーフレンドと最強カレーを作る話

 最近色々あって、少し憂鬱な日々が続いていた。
 イマジナリーフレンドのAとBも励ましてくれたり叱咤激励してくれたりしたが、うまく調子が戻らず、自分自身なんでこんなにテンションが落ちているのかわからなかった。
 だが結局、自分はほどほどに忙しい日々が好きで、そうでないと社会に置いてけぼりにされているような気になってしまう、ということが判明。今は適当な用事を入れてうまく生きている。

 そして今日、どんな用事という名の遊びをするか、私達は悩んでいた。

A「明日普通に遊ぶ予定あるもんな」
私「そうなんだよね〜。お金と体力はできるだけ消費したくない」
B「難儀な人ですねぇ」
私「すいませんね〜!!!!」
A「なんかお菓子でも作るか?」
私「お菓子かー……」
A「もうこいつ置いて2人で遊びに行くか」
B「そうしましょうか」
私「ごめんって! でもお菓子の気分じゃないんだよなぁ。てか普通に薄力粉ない気がする」
A「……じゃあカレーは?」
私「カレー?」
A「ただのカレーじゃない」
私「まさか……!」
A「最強のカレーを作ろうぜ!」
私「乗った!!やる!!!」
B「半熟ゆで卵とかのせます?」
私「あと昨日メル◯リで少しだけ稼げたから唐揚げくらいは買える」
A「じゃあ今日の予定は最強カレーで決定だな」

 かくして私達は最強カレーをつくることが決定した。

 色々と情報収集をし、のせるのは卵、揚げ物(もしくはハンバーグ)、チーズ、納豆となった。 
 ただ、一斉にのせると非常に複雑な味になるのでまず1回目は揚げ物と卵、おかわり時にチーズ、2回目のおかわりに納豆をのせることにした。

私「納豆のハードルが高い……」
A「俺もちょっと納豆はあれだな……」
B「まぁ世間で美味しいと言われているなら、やっぱりそこそこ美味しいんじゃないですか?」
私「Bはなんで食に対してこんなにポジティブなん?」
A「知らねぇよ……」

 そして夜6時。私たちは唸っていた。

私「いやー、ねぇ」
A B「……」
私「シンプルに昼飯食い過ぎたわ」
A「だろうな!!!!」
B「でしょうね」
A「ちゃんと少なめに作れって言ったよな?」
私「美味いもんはいくら食っても美味いじゃん!!」
A「そこは否定する気ないが?」
私「論点すり替えさせてくれないタイプか」
A「今までだってすり替わったことねぇだろ」

 そう、シンプルにお昼ごはんを食べ過ぎた。ただそれだけ。しかも作ったのはオムライス。あなたは1日に何個卵食べるんですか?という話である。

私「でもね、後悔はしてないよ。だってめちゃくちゃ美味しかった!!!!!最高!!!!」
A「へーへーよかったですね」
B「の割には卵巻くの下手くそなんですよねぇ」
私「急にチクチク言葉出すのやめてよ」


B「というか、これだけ作ってあれば何日か待つでしょうし明日あたりに再挑戦すればいいのでは?」
A「甘いな」
私「この量は明日の昼にはなくなってるよ」
B「……昔はこの量でもかなり余ってませんでした?」
私「家族みんな成長期なんだよ」
A「と身長止まった奴がゴチャゴチャ言っております」
私「は?倦怠期ですけど?」
A「え、わかんなその返し」
B「久々の、本当に訳のわからない返しですね」
私「今は私とカルシウムの仲が悪いだけ。また仲直りすれば伸びる!」
A「つまり来世でまた2人で生きよう無理◯中エンドってこと?」
私「違いますけど??今世でもまだ結ばれますけど??」
B「希、暴論ですね」
私「漢字合ってるか?それ」

 成長期云々はさておき、昔は余っていた量でも最近は余らなくなることがほとんどなのは事実だ。よって、

私「多分カレーチャレンジは来月ごろに延期!」
A「忘れてるに700円」
B「500円で」
私「しょっぱい賭けしないでもらえる?」 

 3人で最強カレーを作(りたいと思って)る話でした。

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