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短歌13〜キミの名に

嫁いだ先には

「子供の名前は、おじいちゃんが付ける」

という理解不能な決まりがあり、結婚後それを聞いた時すごく嫌だった。

自分たちの子供の名前を、産みもせず育てもしない人が付けるなんて、私には考えられなかったし、元夫にも同じように思ってほしかった。

でも元夫は親に気を遣ったのか、おじいちゃん(旦那の父)に命名権を付与したのだ。その頃の私には反発する勇気もなく、大切な第一子の名前は夫の父に委ねることになった。

でも、父はとても素晴らしい考えの持ち主で、一方的に決めるのではなく、いくつかの選択肢から、私達が選べるようにしてくれた。

8月生まれの第一子。候補の名前にはそれを考慮した名前や、一生懸命調べてくれた名前が8候補くらいあった。

私達はその中から一つの名前を選び、その漢字に込められた意味を、息子に託した。


時は流れ、第二子の時。

これも父からの提案で、「次男は2人で決めなさい」と命名権を譲ってくれた。本当に感謝の気持ちだった。

次男の名前は意外とすぐに決まった。2人が大好きだったサッカー選手から取った。響きはそのままで漢字を変えて。


子どもたちに聞くと、みんなから下の名前で呼ばれることも多く、意外と気に入っているらしい。

親は子どもが生まれてくる時に、いろんな未来を想像する。明るくキラキラした未来…

そんな思いや願いを込めた名前だけれど、


息子たちよ、キミたちの名前に託された意味や名付けられた背景などは、一切気にすることはない。

ただひたすらに、生きてゆけ。

強く。


#名前の由来

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