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オヤジの思ひ出話~第7話「引退の日」

今回は思い出話といっても、つい2ヶ月ほど前の出来事、会社の最終出勤日のことです。私の中で「会社の仕事を引退する日」と決めていた12月29日が、どんな1日だったかを振り返ります。

この日は会社も2020年最終日でした。退社時間より前に帰らせてもらう予定だったため、朝礼で時間を割いていただき、退職の挨拶をしました。花束もいただいて恐縮したほどです。

朝礼後は業務に着きますが、部署の他の外勤者は作業で出払っており、私は外勤の「留守番」を担当していました。といっても、世間はすでに年末年始休みに入っており、僅かな業務をこなすだけです。

その他の時間はデスク周りの片付けに充て、段ボール箱に私物を詰めていきました。ここ5年で3度の異動(転勤)を経験していたので、この時も同じような感覚で身の回りを整理していたのだと思います。

僅かな業務を終え、パソコンの個人データ削除を済ませ、何事もなく早退する時間を迎えました。すると、部署の内勤の皆さんが仕事の手を止めて、私の退社を見送って下さったのです。

内勤の皆さんはベテラン社員揃いで、私とは先々代の社長の時代から一緒に働いてきた仲間ばかり。この部署での2年間は辛いことだらけでしたが、最後に報われた思いをさせていただきました。

あと5日で会社の退職日を迎えます。本当のラストとなります

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