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歴史・人物伝~松陰先生編⑬松陰の教えを受けた明治の元勲

歴史・人物伝~松陰先生編の第13回です。

久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿の「松門の三傑」を筆頭に、吉田松陰に学びを得た人物はたくさんいます。幕末に散った松陰や三傑の志を継ぎ、明治の新時代に活躍した人物を見てみましょう。

まずは伊藤博文です。伊藤は百姓の子に生まれ、足軽の家に養子に入って武士のはしくれとなりました。松下村塾で最も身分が低かったとされますが、それでも松陰から様々な薫陶を受けています。

松下村塾を通して久坂、高杉だけでなく、木戸孝允とも知己を得て、明治新政府では木戸と共に長州藩を代表する政治家となります。そして、初代内閣総理大臣になったのです。

山県有朋は、久坂の推薦を得て松下村塾に入塾しました。その1か月後に松陰は捕らわれの身となったため、山県が教えを受けたのはわずかな期間でしたが、山県は終生「松陰門下」を誇りに思っていたそうです。

山県は、高杉が創設した奇兵隊を率いて戊辰戦争を戦い、上司にあたる大村益次郎が暗殺された後は、大村の後継者として軍制改革をしました。内閣総理大臣も歴任し、大正時代まで権勢を振るいました。

次回も引き続き、松下村塾の門下生をご紹介します。

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