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日曜雑感 vol.81~本日のテーマは「広島、長崎原爆の日」です

8月は鎮魂の月です。6日の広島原爆の日、9日の長崎原爆の日、15日の終戦の日、そして戦争ではありませんが、12日は日航ジャンボ機墜落事故の日。まずは、戦没者、犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

さて、広島と長崎原爆の日ですが、77年の歳月が過ぎてしまいました。近年では、原爆の日がいつだったか、正確に言えない人も増えてきたと聞きます。でも、戦争は遠くになりにけり、というわけではありません。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をはじめ、世界中で紛争や権力者による弾圧は後を絶たず、中国とアメリカとの対立などきな臭い国際情勢もあり、平和とは程遠い現実にさらされています。

広島の式典で、岸田首相は「核兵器のない世界という理想に結びつける努力を行う」と述べましたが、率直な違和感を覚えました。あとで理由を述べますが、これは政治家の挨拶ではないなと思ったのです。

核兵器のない世界は理想なんかではなく、実現させなければならない「義務」なのです。政治家はその責任を負わなければなりません。被爆地広島選出の首相だからこそ、踏み込んだ発言をしてほしかった・・・

その点、国連のグテーレス事務総長は「核の脅威に対する唯一の解決策は、核兵器を一切持たないことだ」と明快に語りました。深読みするならば、岸田首相ら日本国政府を皮肉った発言とも取れます。

唯一の被爆国である日本は、本来であれば先頭に立って核廃絶を訴えなければなりません。日本が核兵器禁止条約に参加していないのは、世界の人々からすれば「被爆国なのに…」と理解に苦しむことでしょう。

そもそも、核兵器がなんで必要なのか、私には全く分かりません。それゆえに、核兵器保有の賛否を論ずる以前に「人類にとって不必要なものは、無いのが当たり前」というのが私の考え方です。

長崎が「人類史上、最後の原爆被災地」であり続けてほしい。それも永遠に。それだけを願いたいですね!



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