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土曜雑感 vol.173~本日のテーマは「五輪と誹謗中傷」です

パリ五輪が開幕して1週間がたちました。日本選手の活躍が連日報じられ、選手たちは頑張っていますが、一方でインターネットやSNSでの選手らに対する誹謗中傷が問題視されています。

誹謗中傷の問題は、オリンピックに限らず大きな社会問題となっているわけですが、注目度が高い世界的な大会ゆえに一層クローズアップされている感があります。

とくに悲しいのは、選手自らが誹謗中傷に対してコメントを出さざるをえないという状況。競歩の柳井綾音選手や柔道で金メダルを獲得した出口クリスタ選手のメッセージには胸が痛みました。

柔道で言えば、誤審が連発したとして審判に対する批判が殺到し、それが誹謗中傷へと発展してしまっています。また、号泣した阿部詩選手に対しても心無いメッセージが送りつけられているようです。

オリンピックになると、ふだん競技に興味関心の無い人も「にわかファン」「にわか応援団」となり、勝敗に一喜一憂します。それ自体は決して悪いことではなく、私もかつては「にわか」になったものです。

微妙な判定で勝敗が決したりすると、「なにやってるんだ」と怒りたくなるのも分かります。ただ、SNSが無かった時代は、そのはけ口が茶の間であったり、職場であったり、仲間内に収まっていました。

SNSはコミュニケーションツールとして、選手(有名人)との距離感を一気に縮める役割を果たしていますが、それゆえに仲間内で収まっていた批判がダイレクトに伝わるようになってしまったわけです。

これにはマスコミも一枚かんでおり、元選手だけでなく芸能人や著名人、インフルエンサーが私見として語った(書いた)コメントをわざわざ取り上げ、批判を煽っている側面は見逃せません。

そうしたニュースやコメントを見て、一般の人たちが批判に輪をかけるようになり、なかには曲解して誹謗中傷に発展するケースが後を絶ちません。匿名性があるがゆえに、余計エスカレートしてしまいます。

残念ながら誹謗中傷は根絶できません!

では、どうすればいいのか。

まずはSNSやインターネットの事業者(巨大IT企業)が、社会的責務として誹謗中傷を徹底的にフィルタリングする仕組みを開発すべきです。そのためにAIがあるんじゃないですか?

そしてマスコミ。SNSで拾ってきたような著名人のコメントを、ただ垂れ流すような報道はやめるべきです。どうしてもコメントが欲しければ、自社できちんと取材をしたらいかがかな?

一般の我々がすべきことは「インターネット上で個人攻撃をしない」に尽きるでしょう。誹謗中傷は当然ですが、批判もできるだけ避けたほうがいいのではないかと思います。

どうしても書くのであれば、自分が何者であるかを示すことを大前提として「個人の見解」と断ったうえで書くべきでしょう。当然、その見解に対する反論の矢面に立つことも覚悟したうえで・・・

つらつら思ったことを書いてしまいました。
最後に、パリ五輪出場選手の皆さん、ベストを尽くしてください!


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