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歴史・人物伝~信長飛躍編⑪足利義昭と織田信長の歴史的対面

殺された前将軍・義輝の弟である足利義昭は、京を支配する三好一族を追い払い、将軍宣下と京奪還を願いますが、頼みとしていた越前の大名・朝倉義景は上洛の軍を出す気配がありません。

そこで義昭は、織田信長を頼ることにしました。この時、信長との間に入り仲介役を務めたとされるのが明智光秀だと言われています。光秀は朝倉家の元におり、将軍家とも知己の関係だったようです。

信長公記によると、義昭と信長が対面したのは岐阜市の立政寺で、義昭を迎えるにあたり、銅銭千貫文(現在の価値で約1億~1億5千万円)と太刀、鎧、武具、馬を用意し、献上したとしています。

注目すべきは、銅銭千貫文を差し出したことです。織田家は、信長の父・信秀が朝廷に内裏の修理費を献上するなど、豊富な財力を誇っていました。信長が美濃を併合し、さらに経済的基盤が巨大化したのだろうと思います。

対面を果たした信長は、上洛への道のりで障害となる近江の六角氏に対し、上洛に協力するよう求めました。しかし、源氏の流れをくむ六角義賢は応じません。そこで信長は、六角氏征伐を企図するのです。

※2月23日から、「歴史・人物伝」は毎週火曜日の週1回連載といたします。また、これまで各編完結後に作っていたマガジンを連載途中から制作します。

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