見出し画像

歴史・人物伝~エピソード編⑯:織田信忠「武田攻めの総大将を担った信長の後継者」

織田信忠は、織田信長の嫡男として早くから後継者に据えられてきました。本能寺の変で信長が横死し、ちょうど京都に滞在していた信忠も、明智光秀の軍勢によって自害に追い込まれてしまい、織田家の運命を変えてしまったのです。

信忠は凡庸な後継者だったと言われることが多いですが、最近では、大勢力となった織田家を担うだけの力量を備えていた人物だったと、再評価する論考も出ています。非凡な人物だった父の信長と比べられては、さすがにかないません(笑)

1582年の信濃・甲斐遠征は、武田勝頼を滅ぼしたことから、信長自らが軍勢を率いたと思われがちですが、総大将として高遠城攻めや天目山の戦いを指揮したのは信忠でした。信長が「進軍を急ぐな」と制御するほどの快進撃だったそうです。

後から来た信長は、武田旧領の分配など戦後処理をしたのち、帰国の途に就きます。その道中は、東海道の物見遊山さながらだったそうで、後継者の信忠が立派に成長した姿を頼もしく思い、上機嫌な信長の顔が浮かんでくるようです。


noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!