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朝乃山の処分と先代高砂の退職のこと~ブログ転載コラム

夏場所直前にキャバクラに行き、協会のコンプライアンスに違反した大関・朝乃山に対し、日本相撲協会は出場停止6場所の厳罰を下しました。コンプライアンス違反とともに、協会の当初の聴取に嘘を言ったことが処分を重くした理由としています。

それと同時に、朝乃山の元師匠である先代の高砂(錦島)が退職したことも公表されました。先代高砂も、コンプライアンスに違反して後援者らと外食を繰り返していたとのことです。本来なら一門を率いるべき高砂部屋の「甘さ」には、呆れるばかりです!

朝乃山の件に関しては、本人に非があるのは当然としても、その背景に先代高砂が自ら外食を繰り返していたという風潮があったと思います。だから、朝乃山もやすやすと番記者の誘いに乗ってしまったのでしょう。この件で最も責められるべきは先代高砂なのです。

コンプライアンスに従うことは、会社や組織では当たり前ですし、それが守れない組織は崩壊します。新型コロナ下では、多くの企業で「一定数以上での飲食禁止」「不要不急の県外移動はしない」などを指示し、ほとんどの人がそれを守っています。

大勢の力士や関係者がいる中で、違反した者はごくわずかだと思います。ただ、違反者が部屋の師匠(親方)であり、角界の看板・大関だったことが重大な問題なのです。繰り返しますが、コンプライアンスを守れない組織は必ず崩壊してしまいます。

大関朝乃山は協会に引退届を提出したそうです。進退を協会に委ねたことになり、これはこれで、彼なりにけじめをつけたのだと私は思います。朝乃山は再起場所に向け、1年間かけて高砂親方(元朝赤龍)とともに「心の鍛錬」をしっかりしてほしいです。


最後に、朝乃山と一緒に出掛けたスポニチの番記者も諭旨解雇処分になったそうですが、これも当然と言えば当然のことです。スポニチが報道機関として、事をうやむやにせず厳格な処分をしたことは評価できます。これを機に、ぜひ襟を正してもらいたい!

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