アメリカ滞在記⑧

ほぼ手ぶら世界旅行記

　特に多忙な日々を過ごしていたわけではないのだが、なんとなくブログを書く時間は取れずにいたら10日ほど経ってしまっていた。昨日は友人の一人と遅くまで飲んでいて、今朝は10時半頃には起きたものの、シャワーを浴びたり溜まっていた連絡を返したりしていたらすでに12時をまわっていた。そして昼に自作のホットドッグを食べた後はまたソファでしばしウトウトしてしまった。その後は食材を買い足しにスーパーに行き、帰りがけに毎週金曜日お馴染みのファーマーズマーケットへ。そこでラテを買って公園で本でも読みながらと思っていたのだが、60〜70代くらいだと思われる3人組が演奏するラテンミュージック（歌も楽器も上手かったなー）に釣られ、彼らの演奏を聴きながらというプランに変更した。また、途中から演奏を聴きにきた夫婦が連れていた1歳ほどの男の子Danielがもう極上に可愛くて、演奏をしていた彼らや同じテーブルに座っていた老婦人達が彼を愛でる空間がとても良い空間を演出した。そしてラテを買った店に戻り「美味しかったよ。ありがとう。」と声をかけた後、アパートに戻りブログを書き始めたというわけだ。

こんな老後を過ごしたいものだ。

　最近も友人と会ったり一人で出かけたり、その合間にはゆっくりする日も作りながら、それなりに？上手く時間が使えているような気がする。先週末は元々はニューヨーク出身で今はロサンゼルスに住んでいるElwinとダウンタウンで彼が勧めてくれたタコス屋へ行った。3日後には恋人が住む日本へ3週間ほど滞在するとのことで、そんな話もしながら食事をし、近くでコーヒーを飲んだ後は彼の提案でThe Last Book Storeへ。なんとなく存在は知っていた気もしながら初めて行ったその場所は、文学はもちろんだが音楽やアートなど様々なカルチャーが混在する独特な雰囲気で、すぐにお気に入りの場所の一つになった。そして店を出た後ふと見上げた壁面にだいぶ前に観たBanksyのドキュメンタリーも取り上げられていたInvaderの作品（後から調べたらEcho Parkで見かけて気になっていたものも彼の作品だった）を見つけ少しアガった。せっかくだからダウンタウンにあるBanksyの作品を初め、多数あるであろうストリートアートも今度ゆっくりと探しに行くとしよう。

このピクセル画が可愛くて好きだ。

　火曜日はLACMAに行ってきた。せっかく長期で滞在しているので、毎月第2火曜日のフリーエントランスの日を選んだのだが、ちょうどバレンタインデーも重なり館内はやや混んでいた。とにかく広く大きな二つの建物をせっかく来たからと時間をかけ満遍なく観て回ったのだが、その膨大な展示の数々に後半はだいぶ疲れてしまった。今回も事前にどんな展示があるかはあえて調べたりせずに行ったのだが、まさかあんなにたくさんのピカソの作品を観れるとは思わなかった。そして彼の作品達を目の当たりにして、彼がいかに素晴らしい才能の持ち主だったかを再認識した。そのあとは近くにあるThe Original Farmers Marketへ。常設だと言う会場は大きなフードコートのような雰囲気で、形容し難い美味しそうな匂いが充満していた。どの店も誘惑がすごかったのだが時間が中途半端だったので、Empanadaを一つ買い、ビアバーで一杯飲んで帰ってきた。タップからグラスに注がれたNorth Coast brewingのOLD#38は、昔から少し苦手意識のあった黒ビールのイメージを完全にひっくり返すほど美味しかった。

有名なこれは予想より小さく感じた。

　一昨日はGuatavoとGriffith Parkへハイキングに行ってきた。コースの難易度的に決してハードワークではなかったが、静かに穏やかな時間が流れる中で歩くのはとても気持ちが良かった。もちろん高い場所から観下ろす景色も文句なしに素晴らしかった。また、道すがらハイカー達とすれ違うたびなんとも爽やかに交わされる挨拶もハイキングの醍醐味だなと強く感じた。そして僕らが歩いたコースが細美さんの歩いたそれだったのかどうかはわからないが、ELLEGARDENのMountain Topが生まれたきっかけもこんな雰囲気だったのかなと思うと気分が高揚した。この公園だけでも複数のコースがあるので、他のコースにも挑戦してみたい。下までまた降りてきた後はベンチに座ってしばしGustavoと雑談していたのだが、1時間ほど日差しの下にいたらしっかりと日焼けしてしまった。その夜はしばしのメキシコ滞在から帰ってきたMarianoとキッチンで雑談した後、二日間の疲労からとても気持ち良く眠りにつけた（もちろん翌朝はやや寝過ぎてしまった）。

とても静かで穏やかな時間が流れていた。

　明日以降もどうやらいくつか人と会う予定が組めそうなので、来週も良い一週間になる予感がする。ずっと読み続けているALCHEMISTもようやく終わりが見えてきたのだが、なんとなく今回の旅のお供のようなイメージもあったので、いざ終わってしまうのは寂しい。最近部屋にいる時はテレビでVICEのチャンネルを流し観しているのだが、いわゆるマリファナの話題など、日本の番組では扱われないような興味深いトピックが多くて面白い。来週以降は少し忙しくなりそうな予感もするので次の更新はいつになるかわからないが、またネタが溜まったら更新したい:-)

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