アメリカ滞在記12

 気づけばだいぶ間が空いてしまった。ここ最近は天気も良くない日が多く、比較的のんびりとして過ごしている。しかし気づけばこの滞在も残り2週間程となっていて、いよいよ帰国日が近づいている実感がしてきた。来週半ばからは天気が良さそうなので、まだ行けていないところやもう一度行きたいところなどに行くことにしよう。そしてやはりこう時間があると、どうしても色々なことに考えを巡らせることが多くなるのだが、もっぱらそのメインは今後の自らの人生についてだ。アメリカに来て以来、日々現地に住む彼らのライフスタイルなどを観ていると、もちろん日本とは違ったそれらから色々な刺激を得るとともに、じゃあ今後自分はどうしていきたいのかという疑問にもぶち当たる。ここに来る前に抱いていた理想と、ここに来てから変化し始めたその理想、そして未だ不確かなことが多いビジョンの狭間で日々もがいている。まあこれ以上のあれこれをここに書くつもりはないので割愛するが、少なくともアメリカに来たことは、これからの人生のあり方を見つめ直す上で絶対的に正解だったと思える。付け加えるなら「やっぱり人生一回じゃ足りないな」というのが本音だ。

春が近いのか、最近はよく寝ている。

 一昨日は今滞在で3回目となるHanterと会うことができた。仕事を辞めてアパートを次の住人に引き継ぎ、しばし国内旅行を挟んでから地元のフロリダに帰るということで、彼のロサンゼルス滞在最後の日に会うことができた。オレンジカウンティから、いつも僕の近所まで会いに来てくれる彼にはいつも感謝で、その日はお互いあまり時間がなかったため、近所のTriple beems pizzaで軽く食事をした。その後はほぼ通りの向かいにあるEl Pradoというバーへ。前から気になっていたのだが残念ながら混んでおり、後日のお楽しみとなってしまった(写真などで見ていた以上に激シブな、雰囲気全開の店だったなあ)。結局なんだかんだで少しの間車を停めていた駐車場で話をして、彼はそこから約5時間のドライブでアリゾナに向かうとのことで、しばしの別れを惜しみつつ、またどこかで会えるようにと願いを込めて見送った。

こんなに下がってて、今まで気づかなかった。

 そういえばかねてから長らく少しずつ読み進めていたAlchemistも先日ついに終わりを迎えた。この滞在の相棒のような存在でもあったので少し寂しさはあったが、無事ここで読み終えたことも一つの印象的な思い出となった。今はThe Midnight Libraryを読み進めているのだが、生きることに絶望した女性が、自身が選んでこなかった人生の選択肢を再び巡っていくというストーリーはとても興味深く、おそらく僕自身の人生観にもプラスの影響を与えてくれることになる予感がしている。最近観た映画でいえばSully(ハドソン川の奇跡)がとても良かった。自らの仕事へのプライド、責任、そして彼が引き起こした奇跡にしっかりと涙してしまった。かねてからノンフィクションものが好きで良く観るのだが、上位に食い込む一本となった。

洋書はカバーや背表紙のデザインも良い。

 さてさて、そんなこんなでソファに座ってコーヒーを飲みながら、今日も曇天でじめっとした外を横目に書き進めてきたが、まあぼちぼちこのあたりにしておこう。それではまた:-)

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