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【子育て】早く大人になりたい!と思える大人になりたい

私の子供の頃は、早く大人になりたかった。
自分でお金を稼いで、自分の欲しい物を自分のお金で買って、
一人暮らしして(弟たちのうるさい喧嘩をもう聞きたくなかった)
自由になりたい!と思っていた。

実際、すべて叶えたし私は大人になって良かったと思っている。

しかし、最近読んだ江國香織さんのエッセイでこんなことを書かれていて衝撃だった。

子供たちが舞台にあがって意見を言う、という催しを見学しに行ったことがある。その日のテーマは「大人と子供とどっちが得か」で、私は当然「大人が得だ」と主張するものだと思っていた。
(中略)
ところ、なのだ。そこにいた小学生たちは、一人残らず「子供が得」に手を挙げたのだ。
(中略)
楽しいのは子供のうちだけで、大人になったら辛いことばかり増える、と思いながら大人になるなんて最悪ではないか。

「物語のなかとそと」江國香織

そう、子供のままがいいと思いながら大人に向かうのってなんて残酷なんだろうと思う。

テレビのニュースばかり見て、どんどん世界が悪くなっていくように感じながら大人になるって未来に希望が見えない。
だから10代の自殺が最近増えているのかなあとも思ったり。
自分の子供達も将来に希望が見えなくて、出来事すべてが悲観的にとらえてしまう子供になったらどうしようと不安になった。

確かに大人になって自由にはなれる。だけど自由には責任が伴い
ときにはそれが重くのしかかる。
だけど子供の時には親の元でしか選択肢がなかったけれど
大人になれば選択肢が広がって、そこから逃れることや助けてもらうという選択もできる。

健康であることの大切さを学んでおけば、朝起きて起き上がれることの幸せを実感できる。

思いやりの心を常に持って、友人に接していれば
お金がなくなって住むところに困ったとしても少しは居候させてもらえるのかもしれない。

お金の大切さ、働くことができる幸せを感じることができれば
つらい仕事も頑張ることができるかもしれない。

失敗を恐れて、何も行動できないとしても
失敗してもそこから学んで行動し続けることが大切だと
学んでいたら、一歩踏み出す勇気が湧いて行動できるようになれるかもしれない。

こういう事が学校の教科書には載ってはいないだろう。
子どもたちの一番身近にいる大人である親が
日々の繰り返しの中で教えていかなければいけないのだろう。
口で言わなくても、前回の記事の父のように
行動して見せていきたいと
親として改めて思うのだった。

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