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シンプルな生き方をしたい
わたしのいくつかの故郷のひとつとなる今の場所は
東北地方の沿岸地域のとある町です。
東日本大震災でたくさんの被害を受けた町です。
今は震災からは年月が流れ
平穏を取り戻している静かな町ではありますが
以前から住む方の話では、当時と町の様子はやはりだいぶ変わっているそうです。
人々は口を揃えて何もない町と言います。
都会のようなネオンやビルを見て育つ生活をしてきたわたしには、このような現状に対し、産まれ育った町によって価値観の変わるようないわゆる生活環境の格差に、地方と都会での暮らしの差の違和感やこのままでよいのかという切なささえも、また都会の豊かを超えた、贅沢ささえ感じています。
普段洋服などを買い物するにしてもたくさんの中から選ぶことはなかなかできなくて
ゆっくりと静かにお茶をできる場所も少なく
小さな子はいろいろな習い事や、様々な経験から見る、触れる、感じることの経験値が田舎暮らしの子と都会暮らしの子ではその差があまりにもあり、
町には商店や企業も少なく
年老いた経営者は次の担い手がおらず店をたたむ。
若い世代はどんどんと町から離れて、便利な都会へ移り住むようになる。
時折、今まで過ごした故郷へ帰る時がありますが
やはり子育て世帯や、若い世代の方もお年寄りにも大変便利な環境だなと思います。
都心へのアクセスがよい
商店や企業が多い
若い人が好む店がたくさんある
人々の動線を意識した町作りをしている
田舎暮らしで生きてみて
そんなわたしが田舎暮らしをしてみて
良いと感じていることのいくつかです。
自然に満ち溢れ、春夏秋冬のはっきりとした四季を感じる
隣近所の情報の共有や地域連携ネットワークづくりが盛ん
お祭りや地域のイベントが頻繁にあり楽しい
防災無線によって、危機意識を町中で共有している
必要最低限の生活で、シンプルライフを追求できそう
静かで、必要のない喧騒がなく心身が休まる
水、空気、食べ物が美味しい
個人商店の飲食店なので、それぞれが個性的で面白い
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蝉が鳴いて
ひぐらしが鳴くと夕暮れを感じ
夕食の時間になり
蚊取り線香をたいて窓からの夜風を感じ
朝は
鳥の鳴き声で目を覚まし
早い朝ごはんと庭の水やり
ほかほかのご飯と、一汁一菜。
仕事は夕方まで
人間らしい
穏やかな気持ちで
ただ
「今」
を考えるだけ
SNSやデシダル社会なシステマチックな時代だからこそ
心と身体だけはシンプルに自然な生き方をしていきたい
最近、そう考えています。
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