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AIC生ブログ|農場実習で植え付けた「ニンジン」について調べてみました

マイファームは、「アグリイノベーション大学校(AIC)」という社会人向けの農業スクールを運営しています。
仕事を続けながら週末で農業を学びたい方へ向けて、農業の技術や経営に関しての知識・理解を深める、学びのプログラムを提供している学校です。

今回は、現役でそのAICに通っている、内野寛之さんから寄稿いただいた記事をご紹介させていただきます。

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農場実習で植え付けた「ニンジン」について調べてみました

アグリイノベーション大学校(後はAICとします)12期生の内野寛之と申します。
今年一年、ブログを通して野菜の個別紹介、AIC農場での作業内容・生育状況を主にお伝えしようと思っています。

まずは第一回の農場実習で植え付けをおこなった『ニンジン』を紹介したいと思います。

ニンジンの分類・原産地・主な産地・旬の時期・良いニンジンの見分け方について見ていきましょう。

分類:セリ科ニンジン属

まずはセリ科の植物についてざっくりと説明します。

セリ科はニンジンやパセリなどを含む被子植物科の一つで、芳香を持ちハーブ・野菜・香辛料として使われる種を多く含みます。

セリ科の野菜の仲間はアシタバ・コリアンダー・セリ・セロリ・パセリ・ミツバなどがあります。

葉がフサフサしていて味に癖があるのがセリ科の仲間だと僕は思っています。子供たちには少し敬遠されがちな野菜が多いように思いますが、この癖がたまらないという方もいます。料理次第ではとてもおいしく食べることができますね。

僕はカレーにセロリを入れて食べるのがおすすめですね!(子供は食べませんが)

原産地:アフガニスタン

これは正直以外でしたね。なぜなら暑く砂漠が多いというイメージしかなかったからです。
そこで日本とアフガニスタンの気候を比較してみました。

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日本とアフガニスタンの首都で比べています。

首都の緯度はほぼ同じですが、アフガニスタンの首都の標高が約1700m、国自体2000m以上の標高が大部分を占めるので平均気温ではわかりにくいですが寒暖差はかなり激しいと思われます。

大きな違いは降雨量ですね。
日本は年間を通して月平均1000mm以上の雨が降りますがアフガニスタンでは全くと言っていいほど雨が降りません。国内でも真水の確保がとても難しいそうです。
よってアフガニスタンの農産物はブドウ・メロンなど水が少なくても育つ物が多いようです。

しかし、ニンジンは発芽するのに水分保持がとても重要なのでおそらくニンジンの御先祖様は今とはだいぶ違う形をしていたのではないでしょうか?

現在のニンジンの伝来についてですが、東洋系のニンジンは中国で作られ、1600年代頃には日本に伝わり、西洋系のニンジンはヨーロッパで作られ、江戸時代後期に日本へ伝わったとされています。
長い年月をかけて品種改良され、僕たちの食卓に並んでいるのですね。先人たちに感謝しかありません。

日本の原産地と主な輸入先

日本の主な産地:
北海道(19万3,300t)・千葉(10万1,900t)・徳島(5万3,100t)
(収穫量:農林水産省統計より抜粋)

日本での原産地、堂々第一位は北海道ですね。日本の生産の約32%を占めています。
スーパーでも北海道産のニンジンはよく見かけると思います。

遠く北海道で収穫されたニンジンが関西地方で販売されているのに新鮮に保たれていますよね?
ニンジンはなどの根物の野菜は保存方法さえしっかりしていれば数週間保管は容易です。

ニンジンをご家庭で保存するなら

① 葉っぱがついているなら葉を落とす
② ニンジンの水分を拭き取る
③ 新聞紙で一つずつ包む
④ ビニール袋に入れて冷蔵庫に立てて保管


をすれば2週間くらいは保存可能のはずです。

そんなのめんどくさいよ!と言う方は、いちょう切りや短冊切りの状態でジップロックにいれ、冷凍保存すれば1ヶ月ほど保存可能です。

旬の時期について

ニンジンの旬の時期ですが皆さんいつだと思いますか?
僕は恥ずかしながら知りませんでした。

正解は、西洋ニンジンの場合は4~7月と10~12月、金時ニンジンは12~2月だそうです。勉強になりました。

ただ原産地も北海道、千葉、徳島では気候も違うので、一年中産地を変えながら出荷されていますのでほぼ一年中、おいしいニンジンをいただくことができます。

先日、AICで植え付けしたニンジンは梅雨頃に収穫可能になるはずですので夏ニンジンの旬の時期にあたります。
旬の野菜は栄養価も高く季節感も感じられるので一石二鳥な感じがしますね。

良いニンジンの見分け方について

旬を紹介したらおいしい野菜の見分け方は気になりますよね!ということでおいしい西洋ニンジンの見分け方を紹介します。

① 表面にツヤがありオレンジ色がハッキリしている物
→これは見た目なのでわかりやすいかもしれないですね。

② 茎のあった切り口の部分が黒ずんでいなく、直径が小さい物
→切り口が黒ずんでいると切ってから時間がたっています。
また葉がついていた部分の直径が太いと葉に栄養分を取られているので細いものを選びましょう。

③ ポリ袋入りの物は水滴がついていないもの
→ニンジンは水分が多い方が新鮮です。袋詰めのポリ袋に水滴がついているということは水分が抜け始めているということになります。

④ 葉付きの物(保存する場合は葉を切って保存)
→葉付きの物は新鮮の証。特に葉が元気なものを選ぶといいと思います。

保存する場合は葉を切ってから保存してください。またニンジンの葉もてんぷらやおひたしにすると食べれます。

以上。
今回はニンジンの紹介でした。

ブログを書いていて思いましたが、身近な野菜ほど知ったつもりでいることが多く、疑問点がわき出てきて僕自身、とても勉強になります。

そこで今回、調べていてわからなかったことが二つあります!

① 西洋ニンジンと東洋ニンジンの育て方の違いについて
② 農家でしている畑でのニンジンの長期保存方法


この二点をAICの先生方に聞いてきて、次回のブログでお伝えします。


最後になりましたが、僕の自己紹介させていただきます。

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内野 寛之(ウチノ ヒロユキ)
大阪府在住、働き盛りの38歳、夫婦共働きで2児の子育て奮闘中です。
性格は温厚・マジメ・マイペース(自称)。現在はサラリーマン(営業)として働いていますが、以前は鍼灸院・整骨院で勤務したこともあり、国家資格も取得している変わった経歴の持ち主です。
こんな僕ですが、これからも宜しくお願いします。

ではまた。

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