持たざる者から持たざる者へ
*今回すごく大事な事を書いたのでどうか最後までお読み下さい。お願いします。
日本でコロナウィルス騒動が本格的になって、もう3ヶ月以上も経ちました。
振り返って見れば、長かったような短かったようなこの期間、初期の頃に感じた閉塞感は減ったかと言われれば実は何も変わっておらず、状況に痺れを切らした人々が(当時で言うところの)不要不急の外出を重ね、感染者数は上がったり下がらなかったり、検査数もしっかり拡充したかと言えばそうでもなく、あいも変わらずライブハウスは「新しい生活様式」というガイドラインに則った無理難題をどうにかこうにか知恵で開拓しようと各地で様々な試みが行われています。同士の皆さん、頭が下がります。
そして徐々に営業を再開した飲食店ですが客足はなかなか戻らず、こちらも苦戦しているとの事。
徐々に忍び寄り我々に毒牙をかけ始めたコロナ不況はアーティスト、イベント関係、制作関係、会場、飲食店、物販、サービス業などなどなどなど、一部を除いた殆どの業界がとてつもない不況の壁の前に、ただどうしていいかと不安のまま立ち尽くしているような日本です。
そんな中でQUARSはと言えば、様々な配信やライブをテストしたりグッズを作成したりと少ないカードの中でどうにか戦っています。
行政からの実弾の補給もありましたが、これも結果一時的なものなのでやはり限界があります。
「経済が循環しない」という事の厳しさをまざまざと見せつけられました。
グッズを購入して下さる皆様のおかげでどうにか自転車操業で回ってはいます。
自転車操業ではあるのですが、これ、実はかなり経済効果あるんですよ。
皆さんがTシャツを買ってくれるとまずTシャツのボディを販売する会社、そのボディを送る梱包材を制作する会社、それを売る会社、その荷物を運ぶ会社、プリントの版を作る会社、プリントしてくれる会社、出来上がった商品の梱包材の会社、それを運ぶ会社などなどなどなど各方面の経済が少しずつ回るんです。
ただ悲しいのは、買ってくれる方も売っている側も基本的には経済的に社会的に「持たざる者」なんです。
1万円しかない人間が、より持たざるものに「大変そうだから5000円使うよ」と言ってまるで残り一枚のパンを分け合っている様な状況を、1億円持っている人間が遠くから笑って見ている、まるでそんな世の中になってしまったのです。
「持たざる者が、持たざる者を支える」
こんなに美しくて悲しい話にやり切れなさと不条理を覚える日々です。
行政しっかりしてくれ!
おかげさまで、気がつくとつむじの下に円形脱毛症が出来ていました(20年ぶり2回目)
ちなみに円形脱毛症は2〜3ヶ月前のストレスなどが原因で起こる事が多いそうです。なんかあったっけ?
まぁそんな中で知らぬ間にダメージを受けていた身体と頭(中も外も)をフルに使って考えに考えに考えて、新たなアイデアをひねり出してみました。
名付けて
「Satelive Viewing」(サテライブビューイング)
です。
まず、いまライブハウスとアーティストが一番困っている事。
それは「人が集められない」という事です。
人が集められないから収益が出せず、運営を直撃してしまっている所です。
配信ライブが今のところ一番可能性が見出だせていますが、正直な所マネタイズが難しい。
そして、いま飲食店が困っている事。
それも「人が集められない」という事です。
ライブハウスと飲食店、困っていることは一緒なのです。
「飲食店でライブ見れないかな?」
という飲食店経営のロック好きな私の友人の短絡的な一言にビビビッとインスピレーションを受け、出来るかも知れない仕組みをない頭で考えてみました。
・ライブ配信はライブハウスから。
・配信アドレスは協力してくれる飲食店にだけ通知。
・お客さんはそれぞれの店舗に対応した電子チケットを購入。
・飲食店は自店の規模に合わせて密を避ける席数の設定をする。
・飲食店の営業時間前に配信する事で通常の売上+αが可能。
・チケットの売上はライブハウスとアーティストへ、飲食店は飲食で商売。
ざっくり言うとこんな感じです。
【メリット】
・飲食店アーティスト双方の新たな顧客の創出
・一店舗動員を仮に10名として10店舗で100枚のチケット売上→1000店舗でフェスできる
・お客さんはそれぞれの家で見るのではなく、ファン純度の高い空間での視聴出来る
・美味しいものを食べながらゆっくりライブが見られる
・流れが出来ればお笑い、演劇、マジック、単館系映画など幅は無限大
【デメリット】
・モッシュが出来ない
などでしょうか(もっと色々あるだろ)
まぁやってみればメリットもデメリットもそれぞれ出て来るとは思いますが逆に言えばアホなのでやってみないとわからない。
という事で、来たる
2020年7月5日19時
より、静岡県内(中部〜東部)でテスト配信をやる事になりました!
今回テスト配信のオファーを快諾してくれた勇気ある開拓者は、静岡が誇るシンガーソングライター「山作戰(やまさくせん)」氏です!
もうね、静岡だけに置いておくのが勿体ない位の「見えている」アーティストです。もっと評価されるべき!
そしてクオリティもさることながらお客様との結びつきも強いのできっとお客様も協力してくれるだろう!という期待も込めてのオファーとなりました。快諾ありがとうございます!
そして今回のテストに際し、静岡おまちバル実行委員会の皆さんも快く協力して下さいました。心強いです!松下さん中村さん、ありがとうございます!
そして協力して下さる店舗は下記です!
THE SIX(静岡市/スポーツバー)
まっちゃん家(静岡/カウンターバー)
いいっしょ(沼津/居酒屋)
*楽やさんは機材の関係で今回見送りとなりました
告知関係は静岡市のタクラムの森川くんが協力してくれます。
LOVE LIVE HOUSEのみんなにも知恵を借りまくりました。
そして全体の運営は私が別でやっているチーム、L2G PRODUCTSが受け持ちます。
あとはこれを読んでくれた静岡の皆さんが、テスト配信に協力してくれれば成立!
今回はチケット代もかからないので「美味しいもの食べながらライブ見るか!」という感覚でどうかご協力いただけたら幸いです!
どうか、どうかよろしくお願いします!
ご予約はこちらのWebからどうぞ!
*必ずお名前、店舗名、人数、ご連絡先をご記入下さい
*席数の関係でお断りする場合もございます。
今回の私の野生の勘からテスト配信が決まるまでの短時間で、たくさんの方の知恵やお力をお借りしました。
当然一人では到底出来る気がしなかったけど、人に会えば会うほど可能性を感じました。
私は間違いなく「持たざる者」ですが、どうにか困っている「持たざる者」の力になりたいと思っています。
もしかしたら静岡という地方から生まれたアイデアが、全国の色んなお店を救う一助になるかも知れない、そんな可能性でワクワクしています。
お願いばかりで恐縮ですが、よろしくお願い致します。
オレは、本気です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?