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さよなら、おっぱい〜手術前日〜

いよいよ明日手術、40年以上付き合ってきた“おっぱい“とお別れの時。

当初、全摘になるだろう・・・と言われていた手術。全摘後、保険で再建手術ができるということで再建手術をする気満々だった。それが詳細な検査の結果、部分摘出も可能ということで、全部胸を摘出するか、腫瘍がある部分のみ摘出するか、その選択を迫れた。残すことができる・・となると、やはり、おっぱいを残したい。そんな想いが膨らんでいった。

それぞれメリットデメリットがある。全摘のメリットは、再発のリスクが低くなること。部分摘出のメリットはなんといっても自分の“おっぱい“が残ること。デメリットは、全摘はおっぱいながなくなること。部分摘出は、再発のリスクがあるのと術後に放射線治療を行わないといけない。

まだまだ40代と女盛り?(と自分は思っている)のなか、全摘するのは女性としてやはり忍びない。何より、おっぱい星人である夫に申し訳ない気持ちになった。夜の営みは盛り上がるのだろうか。そんなことを心配したりしていた。はて、どうしよう・・・悩む日々が続いた。

そんな時に目に止まった2021年元旦に書いた抱負。

「夫婦仲良く、笑顔で健やかなに過ごす」

おっぱいも大事だけど、私は夫と一緒に末長く生きていきたい。夫を残しては死ねない。そんな気持ちがぶわっと湧いてきた。本当にぶわっと。夫にその気持ちを言ったら「おっぱいより、命の方が大事。2人で長生きしよう」

そんなプロセスを経て、私は40年連れ添った“おっぱい”とお別れすることを決めた。小さな可愛い胸だったが、別れるとなると寂しいもの。今夜はゆっくり40年連れ添ってくれたおっぱいを労ることにしたいと思う。


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