時々、心に湧き上がってくる「虚しさ」「孤独感」は、いったいどこから来ているのか知りたくて

小さな頃から感じている自分の中にある
「空虚感」「孤独感」は
いったいどこから来ているのかを知りたくて、

若い頃は色々な国を巡って、
自分の中にずっとある疑問に対する
答えを探すような毎日だったように思います。

世界中を旅して楽しい、
という感覚よりも
どこまでいっても答えは見つからない、という
どちらかというと苦しさの方が大きかったような
気もしています。

大自然の中でひとりで坐っていたり、
寺院やアシュラムでぼんやりと坐っていると、

身体の感覚がなくなって、
自分は全体の一部なんだ、と思う瞬間が
何度かありました。

その瞬間、
それまでの思考がすべて落ちていって、
さっきまでグルグルと頭の中で考えていたことや、
今まで生きてきて、さんざん悩んで考えてきたこと、

過去の後悔や思い出
将来への不安や希望、
などなどが、
一瞬に消えていって

とても穏やかな静寂と心地良くクリアな感覚
だけが残ります。

自分という感覚がなくなって、
過去や未来もなくなって、
今、この瞬間に落ち着いている状態。

「あ～、私の欲しかったのってこれだ」
と、そのたびに思ってきました。


でも、通常の生活に戻って、
日常の生活を送っていく中で、
その感覚は薄らいでしまって、

また、どこからともなく
「空虚感」や「孤独感」はやってきて、

「はぁ、またこの感覚がきたか・・」と、
その繰り返しをしているように思います。

でも、
私の欲しかった「その状態」は

実は、常に「今ここ」にあるもので、
でもそれは、自分と一体化してしまっていて、
当たり前すぎてなかなか気づかないもので、

それよりも
空虚感や孤独感、そんな感覚の方が

刺激があって、強力だから
そちらに引っ張られてしまうのだと思います。


これはきっと多くの人も同じで
本当はみんな、
「穏やかな静寂と、心地良くクリアな感覚」
は、内側に常にあるにも関わらず、

外側にある刺激的な感覚に引っ張られてしまって
そこを思い出す時間がないのだと思います。


外側にある刺激的な感覚は
一時的には楽しかったり
快楽であるかもしれませんが、

結果的に、
それは執着になり、苦しみを生みます。

そして、
苦しいからまた外側の刺激を求める、
これの繰り返しをしているのが私たちで、

そこに気づいて、
そこから早く抜け出しなさい、と言っているのが
お釈迦さまはじめ、
聖者と言われた人たちの教えなのかな、と思います。

こうして分かっていても、
私もいまだに、理由なき
「空虚感」「孤独感」が
ふわっと心の中にでてきます。

でも、それを外側の刺激でごまかすことは
ほとんどしなくなりました。

今、私はそう感じているんだな、と
その感覚を感じた上で、
そのもっと内側にある
「静寂」や「クリアな感覚」を
思い出す練習をしています。

まだまだ日々、練習中です（笑）


瞑想やヨガ、
そしてアーユルヴェーダの習慣は、
外側の刺激に引っ張られている私たちの感覚を
内側の静寂に戻してくれます。

外側の刺激に慣れ切っていると、
最初はなかなか落ち着かないかもしれませんが、
それも必ず慣れてくると思います。

1分間でも、
静かに坐る時間、つくってみませんか？

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